西武40000系40154Fの甲種輸送を撮影する
10月29日から11月1日にかけて、西武鉄道40000系の今年度2本目の増備車となる40154Fの甲種輸送が実施された。
新型コロナウイルスの影響により、例年よりも大幅に発表が遅れた、2020年度鉄道事業設備投資計画 によると、今年度の40000系の増備は2編成とのこと。既に40153Fが入線しており、年度内の40000系の増備は、この40154Fまでとなる。40153Fと同様に、40154Fの甲種輸送の撮影にも出かけることにしたのだが、10月中旬以降、公私ともに多忙な日々を過ごしていたことから、40154Fが横浜羽沢駅まで入って来る10月31日は静養に充て、新秋津に到着する11月1日のみ撮影に出かけることにした。
11月1日、朝7時過ぎに自宅を出発。自宅最寄りの八坂駅から、国分寺・武蔵境と経由して是政へ。この日、まず最初の撮影地として選んだのは、西武多摩川線是政駅からも近い、武蔵野線の多摩川橋梁である。この日、お天気は、時折晴れ間も出ており、正面には日が当たらないが側面には日が当たる橋梁の東側か、思いっきり逆光になる橋梁の西側か、どちらで撮るか悩みながら現地へ。最終的に、やはり側面だけでも日が当たった方がいいという事から、東側から狙うことにした。
8時33分、前方より40154Fの甲種輸送が近付いてきた。早速、撮影を開始する。
多摩川を渡るEF65 2065号機+40154F。
この日、40154Fの甲種輸送を担当したのは、新鶴見機関区に所属するEF65 2065号機。実は、吹田貨物ターミナルから横浜羽沢駅までの牽引を担当したのも、同じく新鶴見機関区に所属するEF65 2066号機で、どちらも国鉄色。今回は、国鉄色のEF65同士のリレーとなった。
近付いてきたところで、更にもう一度。
スピードが、それほど速くなかったこともあり、更に近付いてきたところでもう一度撮影。広角にして撮影したため、一段低いサイクリングロードを、自転車で走行中のお二方が入ったが、河川敷の日常の光景と思うことにした。
多摩川の河川敷での撮影を終えた私は、再び是政駅へ。ここから西武多摩川線に乗り込んだ。途中、気になっていたところへ寄り道をしたり、朝食を食べたりして、10時10分、新秋津に到着。40154Fは、ここから西武線内に入る際に、1号車から5号車と6号車から10号車との2回に分けて運ばれるのだが、40153Fの甲種輸送の際には、西武線内1回目の輸送は、新秋津を10時25分頃に出発していた。私が乗車してきた武蔵野線の電車が、新秋津駅に到着する際に、受渡線の様子を確認したところ、西武線線内の牽引を担当する263Fのヘッドライトが点灯していたため、新秋津駅のホームで待機。ここで1回目の西武線内輸送を撮影することにした。
しかし、10時25分を過ぎても動き出す気配はない。そのまま様子を見ていたところ、10時42分、ようやく動き出したのだが・・・
263Fに牽引され、新秋津を発車した40154Fの1~5号車。
御覧のように、なんと武蔵野線の列車と完全に並んでしまった。動画なら、それなりに良い画になったかもしれないが、静止画での撮影なので、これは完全に被りである。
仕方なく、気持ちを入れ替えて、秋津駅へ移動。10時53分発の所沢行きに乗り込み所沢へ。10時56分、所沢駅に到着したのだが、タイミング悪く、到着と同時に、40154Fは所沢駅を出発してしまった。ここから先、小手指方面へ向かうにも、後続の飯能行きまで間隔が開いており、追跡は不可能。西武線内1回目の輸送の撮影は、所沢駅で強制終了と言う形になってしまった。
この後、一旦、甲種輸送の撮影から離れ、別のネタを撮影した後、西武線内2回目の輸送の撮影に臨む。まずは、牽引役の263Fの送り込み回送の撮影からスタートとなる。前回、40153Fの甲種輸送の時は、263Fの回送列車は、小手指駅12時25分頃の入線だった。そこで、今回も、12時23分頃から、小手指駅で待機していたのだが、12時25分を過ぎても、263Fは現れない。1回目の輸送に続いて、2回目の輸送も、前回とは違うスジのようだ。
横浜高速鉄道のY500系と並んだ263F。
結局、263Fが現れたのは、40153Fの甲種輸送の時より20分遅い12時45分頃のこと。野球開催日に運転される、ひばりが丘始発の小手指行き快速急行小手指行き(所定Fライナー小手指行きの西武球場前行きへの行先変更による代走運転)の運用に就いた、横浜高速鉄道のY500系と、タイミング良く並んだ。
小手指駅1番ホームへ進入する263F。
この後、私は、後続の上り列車に乗り込み所沢へ移動する。263Fが所沢駅6番線に停まっていてくれれば、もう一度撮影できるのではないかと、後続の快速急行で所沢へ移動する。到着した時点では。まだ263Fが停車していたので、急いで5番ホームへ向かったが、移動中に263Fが新秋津に向けて出発してしまった。
またしても空振り。気を取り直して、撮影地に向けて歩き出す。どこで撮影するかを考えながら選んだのは、所沢陸橋付近の側道。40153Fの甲種輸送の時は、所沢駅14時07分着だったので、同じスジでくれば、この場所の通過は14時03分頃だろうか。そう思いながら待っていたのだが、やはり、14時07分を過ぎてもやって来ない。西武ドームでプロ野球公式戦が開催されていることから、普段よりも遅いスジでの運転なのだろう。
所沢陸橋近くで待つことおよそ1時間。14時40分頃になるが、ようやく263F+40154Fの6~10号車の姿が見えてきた。しかし、その直後、背後からは20000系の急行池袋行きが・・・ 一瞬ヒヤッとしたが、急行電車のスピードが速く、なんとか交わすことが出来た。
263Fに牽引され、武蔵野線との連絡線を行く。
近付いてきたところで、撮影を開始するが、よく見ると、下りの急行列車も迫ってきており、まさに間一髪だった。
263F+40154Fの6~10号車は、停まりそうなスピードで近付いてきたため、下りの急行列車は、あっと言う間に追い越していった。
モデルドリームと40154F。
振り向いて、後追いを撮影する。ちょうど、鉄道模型専門店、モデルドリームさんと40154Fがうまく入った。モデルドリームさんも、暫くご無沙汰してしまっているなあ・・・
この辺りで停車してしまった。
そして、この先で263F+40154Fの6~10号車は、本当に停車してしまったため、もう一度、後追いを撮影してみた。
この後、私は急いで所沢駅へ向かう。その道中、秋津5号踏切から、所沢駅停車中の40154Fを撮影してみた。
9104Fの準急飯能行きと並んだ40154F。
タイミング良く、5番ホームには、40000系の投入で去就が注目されている9000系、9104Fによる準急飯能行きが停車していた。長年、池袋線系統で活躍していた9000系も、40000系の投入により、4連化の上、多摩湖線への転用が続いており、池袋線では、レッドラッキートレインの9103Fと、この9104Fを残すのみとなってしまった。実は、この直前、3番ホームには、レッドラッキートレインの9103Fによる急行池袋行きも停車しており、あと一歩と言うところで池袋に向けて出発してしまった。もう少し早く、この場所に到着していたら、9103Fも入れた並びが撮れていたかもしれない。
この後、急いで所沢駅に向かったが、40154Fは、9104Fの準急飯能行きの後を追うように発車しており、甲種輸送の撮影は、秋津5号踏切での撮影を以て終了と言う事になってしまった。
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