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営業運転を開始した西武多摩湖線9000系9103Fを撮影する

速報ブログ でも触れたように、3月24日に武蔵丘検修場を出場した9103Fは、翌日、3月25日より多摩湖線での営業運転を開始した。

9000系のワンマン対応車としては4本目となる9103Fの最大の注目点は、何と言っても真っ赤な車体。早いうちにしっかり撮影したい。営業運転開始後、最初の土曜日となった3月27日、私は自転車で外出し、近場の撮影地で9103Fを撮影してみた。

この日、最初に訪れたのは、八坂~武蔵大和間、東村山中央公園に通じる歩道橋。ここで9103Fの多摩湖行きを狙うことにした。

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東村山中央公園前を通過する9103F。

3月13日のダイヤ改正を機に、西武遊園地駅が多摩湖駅に駅名改称された多摩湖線。9000系のワンマン車は3本目となる9102Fまでは、駅名改称前に出場、営業運転入りをしているため、「西武遊園地」幕での営業運転を撮ることができたが、この9103Fは、駅名改称後の出場のため、「西武遊園地」幕での営業運転を見ることはできなかった。しかし、「西武遊園地」幕も含まれているため、駅到着後、折り返し運転に備えた幕回しの際には、一瞬だけ「西武遊園地」幕を掲出した9103Fを見ることができる。

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西武9000系ワンマン改造車 9103Fが武蔵丘検修場を出場し玉川上水車両基地へ

新たなステージ、多摩湖線への進出に向けて、ワンマン運転へ対応するための改造を行っていた9000系9103Fが、3月24日、武蔵丘検修場を出場した。9103Fは、2020年12月1日に、横瀬車両基地に回送された後、4両編成に組み直され 、12月10日、 263Fに牽引され、武蔵丘に回送されていた。

Twitterに上がっていた目撃情報によると、9103Fは武蔵丘検修場を出場後、まずは、試運転を兼ねて南入曽車両基地へ回送された。多摩湖線用の9000系としては、9103Fで4編成目。この編成に関しても、夕方には、再出庫の上、玉川上水車両基地へ回送されるのではないか。

夕方、中野での所用を終えた私は、高田馬場経由で上石神井へ。高田馬場から乗車した急行本川越行きが、上石神井駅に到着する直前、上石神井駅の西武新宿方にある引き上げ線を見てみると、真っ赤な9000系が停車しているのを発見した。私は、上石神井駅で下車し、ホーム上で引き上げ線から出て来る9103Fを待つことにした。

18時33分、9103Fの回送列車が、引き上げ線を出て、上石神井駅の側線に入ってきた。私は、スマホのカメラを立ち上げ、まずは動画で9103Fを撮影してみた。


上石神井駅の側線に入線してきた9103F。

多摩湖線車両の出場回送については、これまでに、何度か上石神井駅で撮影しており、この側線へは、上石神井駅18時35分発の急行本川越行きが発車した直後に入線してくるパターンが多かったが、今回は、急行本川越行きの到着よりも前、18時33分頃に入線してきた。ちょうど、この時間帯、一部の下り列車に2~3分の遅れが出ていたため、その影響で、9103Fの入替の方が先になってしまったのかもしれない。

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停車後、静止画で9103Fを撮影してみる。

動画・静止画と撮影を終えると、遅れていた急行本川越行きが上石神井駅に到着した。この列車に乗っても、小平駅で拝島線の接続がなく、後続の18時41分発急行本川越行きに乗車しても、拝島線の各駅へは到着時間は一緒。しかし、数分の遅延が気になったのと、3月13日に実施されたダイヤ改正で、回送列車の時刻に変更が生じているかもしれないと考え、遅れていた18時35分発の急行本川越行きで、とりあえず、小平へ向かうことにした。

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最後のロクニ ED62 17号機が姿を消す

ここ数日、Twitter上で、かつて飯田線で活躍をしていた、ED62形電気機関車の事が話題に上がっています。私自身、好きな電気機関車ですので、その動向について、とても気になっています。そこで、弊ブログでも、この事を記事にしておきたいと思います。

ED62は、飯田線北部で活躍していた、旧型の輸入電気機関車などを置き換える目的で、中央本線で活躍していたED61を改造したもの。中央本線と比べて、低規格な飯田線には、そのままでは入線できない為、軸重軽減を目的に、従輪の増設工事等が行われた。全部で18両が改造され、飯田線の他、大糸線でも運用されたが、最終的には、全車両が飯田線に集結したが、飯田線の貨物列車の廃止に伴い、2002年までに全車両が廃車となった。引退後のED62は、1号機がJR東日本の長野総合車両センターに、14号機がJR東海の佐久間レールパークに、そして17号機が、JR貨物大宮車両所に保存されていたが、14号機が2010年に佐久間レールパークの閉園に合わせて解体。また1号機も2016年に解体されてしまい、大宮にいる17号機が、国内に残る唯一のED62となってしまった。

そのED62 17号機が、ついに定位置から姿を消してしまった。同機は、ここ数年、大宮車両所の構内に放置されたままだった。

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長年、大宮車両所(大宮総合車両センター)構内に留置されていたED62 17号機が姿を消した。(2020年10月11日撮影)

私が、最後にED62 17号機を撮影したのは、昨年の10月11日。富山地鉄へ譲渡される、元西武鉄道の10000系NRAの甲種輸送を撮影した後の事であった。富山へ旅立つ元10000系を、高崎線の大宮~宮原間、大宮総合車両センター、大宮車両所が見える線路沿いの公道から撮影したので、その際に、このED62 17号機も撮影していた。

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大宮総合車両センターのイベントで公開された時のED62 17号機。

貴重な機関車なので、姿を消した理由が、今後のさらなる保存に向けた再整備と言う理由ならいいのだが、昨今の状況からすると、解体されてしまった可能性が高い。

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JR東海の佐久間レールパーク(閉園)には14号機が保存されていたが、この車両も解体済み。

なお、JR東日本の長野総合車両センターには、ED62の種車となったED61形電気機関車の兄弟形式にあたるED60形電気機関車が1両残されている。

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長野総合車両センターに残されているED60 1号機(2018年4月7日撮影)

私がED60 1号機を撮影したのは、今から3年前。2018年4月7日のこと。ご覧のように、この時点でも、車体はすっかり色褪せており、状態はあまり良くなかった。あれから3年。ED60 1号機は、今、どうなっているだろうか。

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JR東日本185系・215系 定期運用終了

続いても、ダイヤ改正を機に、定期運用を終了した車両のお話です。

別れの春。JR東日本は、3月13日の際や改正を機に、長年、伊豆方面への特急列車「踊り子」号に運用されてきた185系と、東海道本線の座席定員制列車「湘南ライナー」等に使用されてきた二階建て車両215系が、定期運用を終えることになった。

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15両編成で東海道本線を行く185系「踊り子」(2020年2月11日撮影)

1981年より、東海道本線の特急「踊り子」として、伊豆方面への足として活躍してきた185系。2016年3月26日のダイヤ改正で、特急「白鳥」の廃止に伴う485系の定期運用離脱以降、JR東日本管内では、国鉄時代に製造された車両による唯一の特急列車として運転されてきたが、2020年より、中央本線の特急「あずさ」「かいじ」として運行されてきたE257系の転用改造車への置き換えを開始。転用改造車が出揃ったことから、185系は、ダイヤ改正を機に「踊り子」から撤退することになった。

急行「伊豆」と特急「あまぎ」を統合する形で誕生した特急「踊り子」は、熱海から先、伊東線・伊豆急行線へ直通し伊豆急下田へ向かう列車と、三島から伊豆箱根鉄道へ入り修善寺へ向かう列車と2つに分かれる列車があり、東京~熱海間は最長15両編成で運転されている。ダイヤ改正後、E257系による「踊り子」も、修善寺乗り入れは残されているが、E257系は基本編成が9両編成となるため、最長編成は185系よりも1両短い14両編成となる。

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7両編成の185系は、高崎線・上越線系統からの転用組の200番台車。(2020年2月11日撮影)

15両編成の「踊り子」とは対照的に、臨時列車の「踊り子」では、7両編成で運転される列車もある。7両編成の185系は、東北・上越新幹線が大宮からの暫定開業時に、上野駅と大宮駅を結ぶ新幹線接続列車「新幹線リレー号」及び高崎・上越線系統の急行列車置き換え用として誕生した車両で、耐寒耐雪装備や信越本線の碓氷峠区間を通過するための横軽対策を施していることから、200番台車としている。

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伊豆箱根鉄道線内を行く185系。(2017年1月14日撮影)

熱海駅で切り離して、伊豆箱根鉄道を経由し修善寺へ向かう編成は5両編成。15両編成で走る姿も圧巻であるが、5両編成で走る姿も魅力的である。改正後、この運用は、房総半島から転用されたE257系の改造車に受け継がれている。

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JR貨物愛知機関区DD51 定期運用終了

仕事が多忙なシーズンを迎え、ブログの更新頻度が下がっております。日々の記録をブログに反映できないまま、JRグループや西武鉄道など、鉄道各社がダイヤ改正を実施する3月13日を迎えてしまいました。今年も、ダイヤ改正を機に引退する車両が幾つか存在します。

DD51形ディーゼル機関車。かつては、四国を除く、日本全国でその姿を見ることができたが、客車列車の電車・気動車化、長距離列車の廃止、更には老朽化により、徐々にその姿を減らしていき、最後に定期運用が残ったのは、愛知機関区所属のDD51。関西本線、四日市周辺の貨物列車で活躍を続けてきたが、北海道から転用されてきたDF200形への置き換えが進み、ついに定期運用から卒業することになった。

今回は、愛知機関区DD51の惜別企画としまして、2016年と2018年に撮影したDD51の未公開画像(一部再掲)をご紹介しながら、愛知機関区のDD51の活躍を振り返ってみたいと思います。

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関西本線、富田浜~四日市間を行くDD51 1804号機。(2016年3月18日撮影)

三岐鉄道の東藤原から四日市港との間で運転されているセメント列車。このセメント列車を、富田駅からのJR区間、四日市駅を経て四日市港までの間を、DD51が担当していた。DD51が牽引するセメント輸送用の貨車、タキ1900形も、今やここでしか見られない存在。DD51とタキ1900の組み合わせ、1999年までは、八高線でも見ることができた。

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横瀬車両基地へ回送された9000系9104F

2月24日に横瀬車両基地へ回送された9000系9104F。

横瀬入りした当日中に、多摩湖線へ転用される1・2・9・10号車の4両と、廃車となる3~8号車に分けられているとのこと。転用される4両については、1か月後に再施行となった多摩川線の甲種輸送が終了後に、263Fに牽引された武蔵丘検修場へ入場する筈。

横瀬車両基地内に10両揃っている内に見に行こう。2月27日の午後、多摩川線へ向かう101系245Fが新座貨物ターミナルへ向かうのを見届けた後、所沢駅から特急「ちちぶ19号」に乗って横瀬へ向かった。

14時51分。横瀬駅に到着。まずは、ホームの先端から、車両基地内に留置されている9104Fにカメラを向けてみるが、なかなかうまく撮影できない。それもその筈。この日は土曜日のため、横瀬駅構内には、横浜と秩父を結ぶ「S-TRAIN」用の40000系が留置されており、車両基地内の9104Fが撮りづらくなっていた。そこで、ホーム先端からの撮影は後回しに。駅から10分少々歩いて、解体線を見渡すことができる、新しい道路へ向かう。

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解体線に入った9104Fの3~8号車。

青空の下、最終処分場となる解体業者への旅立ちを静かに待つ9104Fの中間車両。今回の9104Fの運用離脱により、9000系からはサハが消滅する。

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9000系の10両固定編成が消滅したことにより、普通鋼製車体による10両固定編成は、JR東日本の185系を残すのみとなった。しかし、こちらも、3月13日のダイヤ改正を機に、特急「踊り子」の運用から外れることになっており、残された時間は、そう長くはないのかもしれない。

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仕切直し 西武多摩川線101系245Fと251Fの甲種輸送を撮影する

2月27日から3月2日にかけての撮影記です。

約3ヶ月に一度の割合で実施されている、西武多摩川線の車両交換に伴う甲種輸送。2021年の1回目の甲種輸送が、1月23日から24日にかけて実施されることになっていたが、降雪予報の影響により、途中で打ち切りとなり、多摩川線へ向かう筈だった245Fが八王子から引き返す ことになってしまった。あれから1か月が経過。ようやく、仕切り直しとなる甲種輸送が実施されることになった。

2月27日、私は多摩川線へ向かう245Fの甲種輸送を撮影するため外出した。これまで、多摩川線へ向かう車両は、前日の上り終電後に、263Fに牽引されて所沢駅へ移動。一夜を明かすことになるのだが、八王子で打ち切りとなってしまった1月の甲種輸送の時と同じく、この日も午前10時ごろの時点で、所沢駅に263F+245Fの姿はなかった。1か月前の時点では、東京メトロ17000系のハンドル訓練も実施されており、これに絡んでの事かとも思ったのだが、今回も直前の送込みとなると、コロナ禍による終電繰り上げに関連しているのか、それとも、所沢駅で続いているホームドア設置工事に関係しているのか、色々と理由は考えられるが、撮影場所及び撮影チャンスが増えてくれたのは、とても有り難い。

とりあえず、今回も直前の送込みと言うことなので、263F+245Fを、これまで多摩川線から戻ってくる便しか撮影できなかった小手指~所沢間で撮影することにした。色々と検討した結果、埼玉県立所沢高校に近い、所沢7号踏切付近で撮影することにした。

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所沢~西所沢間を行く263F+245F。

11時10分頃のこと。多摩川線へ向かう245Fが263Fに牽引されてやって来た。101系は、1996年からイエロー単色化が始まっており、イエロー単色化が完了した1998年までの2年間は、101系による混色編成を頻繁に見ることができた。イエロー単色の263Fと、ツートンカラーの245Fによる8両編成は、まさに、その頃を彷彿とさせる組み合わせを、西武池袋線の本線上で撮れたことは嬉しかった。

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