« 西武9000系 9104Fが横瀬車両基地へ回送される | トップページ | 横瀬車両基地へ回送された9000系9104F »

仕切直し 西武多摩川線101系245Fと251Fの甲種輸送を撮影する

2月27日から3月2日にかけての撮影記です。

約3ヶ月に一度の割合で実施されている、西武多摩川線の車両交換に伴う甲種輸送。2021年の1回目の甲種輸送が、1月23日から24日にかけて実施されることになっていたが、降雪予報の影響により、途中で打ち切りとなり、多摩川線へ向かう筈だった245Fが八王子から引き返す ことになってしまった。あれから1か月が経過。ようやく、仕切り直しとなる甲種輸送が実施されることになった。

2月27日、私は多摩川線へ向かう245Fの甲種輸送を撮影するため外出した。これまで、多摩川線へ向かう車両は、前日の上り終電後に、263Fに牽引されて所沢駅へ移動。一夜を明かすことになるのだが、八王子で打ち切りとなってしまった1月の甲種輸送の時と同じく、この日も午前10時ごろの時点で、所沢駅に263F+245Fの姿はなかった。1か月前の時点では、東京メトロ17000系のハンドル訓練も実施されており、これに絡んでの事かとも思ったのだが、今回も直前の送込みとなると、コロナ禍による終電繰り上げに関連しているのか、それとも、所沢駅で続いているホームドア設置工事に関係しているのか、色々と理由は考えられるが、撮影場所及び撮影チャンスが増えてくれたのは、とても有り難い。

とりあえず、今回も直前の送込みと言うことなので、263F+245Fを、これまで多摩川線から戻ってくる便しか撮影できなかった小手指~所沢間で撮影することにした。色々と検討した結果、埼玉県立所沢高校に近い、所沢7号踏切付近で撮影することにした。

Img_6d12311s 
所沢~西所沢間を行く263F+245F。

11時10分頃のこと。多摩川線へ向かう245Fが263Fに牽引されてやって来た。101系は、1996年からイエロー単色化が始まっており、イエロー単色化が完了した1998年までの2年間は、101系による混色編成を頻繁に見ることができた。イエロー単色の263Fと、ツートンカラーの245Fによる8両編成は、まさに、その頃を彷彿とさせる組み合わせを、西武池袋線の本線上で撮れたことは嬉しかった。

263F+245Fは、この後、所沢駅で30分以上停車するはず。このまま急いで所沢へ向かえば、所沢~新秋津間でも撮影が出来る。しかし、定番撮影地となる所沢陸橋は、今から向かっても混み合っているのではないか。この日、狭山線の線内折返し運転には、4両編成の2000系が充当されていた。既に、多摩湖線から撤退した101系263Fも狭山線に入線済みであることから、ここは4両編成の2000系の撮影を優先することにして、狭山線の撮影地へと向かった。

無事、狭山線を走る4両編成の2000系の撮影も済ませて、西所沢駅12時05分発の急行池袋行きに乗車し所沢へ向かうと、263F+245Fは、まだ6番線に停車していた。そこで、所沢始発の各駅停車に乗り換えて秋津へ。そして、いつも甲種輸送の入替シーンなどを観察する陸橋へ。この時点で、まだ263F+245Fは到着しておらず、JR貨物の機関車の入替が始まろうとしていた。

Img_6d12334s
245F到着前に、甲種輸送を牽引する機関車の入替が始まった。

この日、多摩川線へ向かう245Fの甲種輸送を担当するのは、新鶴見機関区に所属するEF210-133号機。EF210が多摩川線の甲種輸送を担当するのは珍しく、2019年10月以来のこと。 あの時も、多摩川線に送り込まれた車両は245Fだった。とは言え、先日の米タンの記事でも触れたように、新鶴見機関区には、EF210の300番台の投入も始まっており、いずれはEF210の牽引も当たり前の光景になってしまうかもしれない。

Img_6d12339s
JR東日本所有のEF65 1102号機が通過。

今日はEF65じゃないのか。そんなことを考えていたところ、背後からEF65の回送列車がやって来た。JR東日本の田端車両センターに所属するEF65 1102号機である。JR東日本では、これまで機関車が牽引していた、工事用列車などの気動車化、電車化を進めており、このEF65に関しても、残された時間は、そう長くはないのかもしれない。

Img_6d12350s 
263Fに牽引されて新秋津へやって来た245F。

12時40分頃のこと。263Fに牽引された245Fが、いつもより約30分遅れで新秋津にやって来た。この場所での観察は、これで終了として、いつも、多摩川線の甲種輸送の時に訪れる、魚がしというお店へ向かい、お刺身定食を堪能した。

昼食後、甲種輸送の撮影に向かう。今回は、東所沢駅から新秋津方向へ15分ほど歩いた撮影地へ向かおうと、まずは新秋津駅から武蔵野線の下り電車に乗車した。車内から現地を眺めてみると、牽引機がEF210だからなのか、いつもより人が少なく見えた。そこで、東所沢駅から歩いて現地へ向かう。撮影地に到着すると、ここ最近、撮影地でよくお見掛けする方に声を掛けられ、運良く、撮影場所を提供していただいた。(ありがとうございます)

Img_6d12367s
EF210-133号機に牽引され、新座貨物ターミナルへ向かう245F。

13時52分頃のこと。EF210-133号機に牽引され、新座貨物ターミナルへ向かう245Fがやって来た。声を掛けてくださった方のおかげで、良い写真を撮ることができた。

245Fの甲種輸送は、この後、新座貨物ターミナルから折り返して八王子へ向かうのだが、2月24日に横瀬車両基地へ回送された9104Fの様子を見に行くため、この日の甲種輸送の撮影は、この撮影を以て終了とした。

翌日、今度は、多摩川線から戻って来る251Fの甲種輸送の撮影に向かう。この日は、近江鉄道カラーの251Fを、多摩川の河川敷から富士山を入れて撮影したい。そう考えていた。まずは八王子駅へ向かい、八王子駅構内に停車中の様子を撮影することに。

Img_6d12480s
八王子駅に停車中の251F。

10時43分、八王子駅に到着した私は、まず横浜線ホームへ移動。ホームの中ほどから、中線に停車中の251Fを撮影してみた。1か月前、八王子で打ち切りになってしまったときは、既にこの時間には、EF65が連結されていたが、この日はまだ連結作業が行われていない。

Img_6d12487s 
E353系「かいじ」との並び。

撮影場所として決めていた多摩川の河川敷に向かうには、八王子駅を11時22分に発車する快速東京行きに乗らなくてはならない。撮影地に行く前に、八王子駅でも、機関車と251Fが連結している状態を撮影しておこうと思っていたのだが・・・

結局、機関車が251Fに近付いてきたのは、11時21分。撮影は諦めた。

この後、私は、八王子駅から11時22分発の快速東京行きに乗り込み立川へ。更に、立川駅南口のバス乗り場から、立川バスに乗り換えて、多摩川橋梁へ。河川敷からは、気温が高めだったこともあり、富士山は、薄っすら見える程度だった。

Img_6d12523s
中央本線多摩川橋梁を行く251Fの甲種輸送。

12時05分頃のこと。251Fの甲種輸送が、多摩川橋梁を通過した。牽引してきたのは、前日に引き続き、EF210-133号機だった。

Img_6d12531s
近付いてきたところで、更にもう一枚。

この後、バスで立川駅へ戻り、駅周辺で昼食を摂る。そして、再び251Fを追跡することになるのだが、その前に、多摩川線へ向かった245Fの様子が気になり、1か月前と同じく、昼食後は一旦白糸台へ向かうことに。立川から南武線で分倍河原へ。そこから京王線に乗り換え武蔵野台駅へ。そこから徒歩で白糸台駅近くのコインパーキングへ向かうことに。

Img_6d12540s
白糸台車両基地に入った245F。

留置されていた245Fは、甲種輸送時の仕様のまま留置されていた。日曜日と言うこともあり、運用入りに向けた整備は翌日実施と言うことなのだろう。

この後、私は白糸台駅から武蔵境・国分寺・東村山と乗り継いで所沢へ。

Img_6d12554_1s
所沢駅6番線に停車中の263F+251F。

14時20分頃、所沢駅に到着した私は、5番ホームへ向かう。冒頭でも触れたように、所沢駅では、ホームドアの設置工事が進行中。既に1番ホームから4番ホームまでは、ホームドアが稼働しており、残る5番ホームも、ご覧のように、既にホームドアの設置は済んでいるが、まだ稼働していない状態。その為、ホームドアにより死角が出来てしまうことから、ホーム上には警備員さんの姿も。以前、警備員さんから、撮影は良いが、ホームドアが稼働していないので、ホームドアに寄り掛かったり、ホームドアの開いている部分から外側へは出ないようにと注意を受けたことがある。その為、今回は、ご覧のように、カメラのライブビュー機能を使って、自分の頭よりも高い位置にカメラを持ち上げて、見下ろすような形で撮影してみた。

この後、私は小手指駅へ先回り。下りホームの池袋方先端で、263F+251Fの到着を待つことにした。

Img_6d12587s
小手指駅1番ホームに入線する263F+251F。

15時07分頃のこと。小手指駅1番ホームに、263F+251Fが入線した。


Img_6d12589s
到着後、1番ホームに1分ほど停車。

263F+251Fは、小手指駅1番ホームに到着後、1分ほど停車した後、小手指車両基地へ向けて、ゆっくりと進んでいった。

Img_6d12594s
小手指車両基地へ入っていく251F。

私は、下りホームの中ほどから、車両基地へ入っていく251Fを撮影した。2日間に亘って行ってきた多摩川線の甲種輸送の撮影は、この撮影を以て終了とした。

さて、多摩川線から戻ってきた251Fは、3月2日より、狭山線で営業運転を開始。平日ではありましたが、仕事帰りに西所沢まで足を伸ばして、251Fを撮影してみました。

20210302_190300s
狭山線の運用に入った251F。(2021年3月2日撮影)

多摩川線から戻ってきた101系が、私の地元、多摩湖線を走ることはないのかと思うと、とても寂しく感じてしまいますが、新しい職場となった狭山線での活躍に期待したいと思います。

| |

« 西武9000系 9104Fが横瀬車両基地へ回送される | トップページ | 横瀬車両基地へ回送された9000系9104F »

鉄道」カテゴリの記事

鉄道:西武」カテゴリの記事

鉄道:JR貨物」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 西武9000系 9104Fが横瀬車両基地へ回送される | トップページ | 横瀬車両基地へ回送された9000系9104F »