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最後のロクニ ED62 17号機が姿を消す

ここ数日、Twitter上で、かつて飯田線で活躍をしていた、ED62形電気機関車の事が話題に上がっています。私自身、好きな電気機関車ですので、その動向について、とても気になっています。そこで、弊ブログでも、この事を記事にしておきたいと思います。

ED62は、飯田線北部で活躍していた、旧型の輸入電気機関車などを置き換える目的で、中央本線で活躍していたED61を改造したもの。中央本線と比べて、低規格な飯田線には、そのままでは入線できない為、軸重軽減を目的に、従輪の増設工事等が行われた。全部で18両が改造され、飯田線の他、大糸線でも運用されたが、最終的には、全車両が飯田線に集結したが、飯田線の貨物列車の廃止に伴い、2002年までに全車両が廃車となった。引退後のED62は、1号機がJR東日本の長野総合車両センターに、14号機がJR東海の佐久間レールパークに、そして17号機が、JR貨物大宮車両所に保存されていたが、14号機が2010年に佐久間レールパークの閉園に合わせて解体。また1号機も2016年に解体されてしまい、大宮にいる17号機が、国内に残る唯一のED62となってしまった。

そのED62 17号機が、ついに定位置から姿を消してしまった。同機は、ここ数年、大宮車両所の構内に放置されたままだった。

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長年、大宮車両所(大宮総合車両センター)構内に留置されていたED62 17号機が姿を消した。(2020年10月11日撮影)

私が、最後にED62 17号機を撮影したのは、昨年の10月11日。富山地鉄へ譲渡される、元西武鉄道の10000系NRAの甲種輸送を撮影した後の事であった。富山へ旅立つ元10000系を、高崎線の大宮~宮原間、大宮総合車両センター、大宮車両所が見える線路沿いの公道から撮影したので、その際に、このED62 17号機も撮影していた。

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大宮総合車両センターのイベントで公開された時のED62 17号機。

貴重な機関車なので、姿を消した理由が、今後のさらなる保存に向けた再整備と言う理由ならいいのだが、昨今の状況からすると、解体されてしまった可能性が高い。

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JR東海の佐久間レールパーク(閉園)には14号機が保存されていたが、この車両も解体済み。

なお、JR東日本の長野総合車両センターには、ED62の種車となったED61形電気機関車の兄弟形式にあたるED60形電気機関車が1両残されている。

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長野総合車両センターに残されているED60 1号機(2018年4月7日撮影)

私がED60 1号機を撮影したのは、今から3年前。2018年4月7日のこと。ご覧のように、この時点でも、車体はすっかり色褪せており、状態はあまり良くなかった。あれから3年。ED60 1号機は、今、どうなっているだろうか。

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