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東武8000系 南栗橋車両管区入場回送を秩父鉄道線内で撮影する

引き続き、6月8日の撮影記です。

レッドアロークラシック最後の旅を見届けた私は、横瀬駅を昼前には引き上げて、秩父鉄道沿線へ。

この日、東武東上線の小川町~寄居間及び越生線で運行されている8000系が、東武日光線、南栗橋駅の北側に位置する南栗橋車両管区へ入場するための回送列車が運転されるらしいとの情報を小耳に挟んでいた。東武東上線の車両は、かつて、川越市駅に隣接する川越工場で、車両の全般検査や重要部検査を担当していたが、工場の老朽化などを理由に、一部業務を森林公園検修区や南栗橋車両管区に移行していたが、2020年、正式に川越工場が閉鎖となっている。南栗橋車両管区へは、寄居駅から羽生駅まで、秩父鉄道を経由しての回送となり、8000系の場合は、秩父鉄道のATSを搭載した車両(8506F)が用意されており、この車両を先頭に連結することで、秩父鉄道線内も自力で回送されている。

横瀬駅から西武秩父駅へ。更に徒歩で秩父鉄道の御花畑駅へ。駅構内のそば店で昼食を食べた後、御花畑駅12時27分発の羽生行きに乗り込んで、熊谷方面へ向かう。御花畑駅を発車してから約40分。寄居駅に到着すると、構内には、南栗橋へ向かう8000系が停車していた。この日、南栗橋へ向かうのは、昔懐かしいセイジクリームのカラーを纏う81111F。これは有り難い。

13時26分、明戸駅に到着。目指すは、ここから熊谷方面へ10分ほど歩いた場所。昨年12月、惜しまれながらも引退したデキ108のラストラン列車 の撮影でも訪れた場所である。現地に着くと、既に先客がお一人いらっしゃったのでご挨拶。そして、撮影準備をしていると、秩父方面から電気機関車の重単が近付いてきた。

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大麻生~明戸間を行く電気機関車の重単。

突然やって来たデキ501+デキ507の重単。ここでお会いした方のお話によると、この場所は鉱石列車の通過はないものの、機関車が常駐している武川駅と、広瀬川原車両基地との間で、機関車の定期回送列車が運転されているとのことで、日によって単機だったり、2両だったりするという。この日は運良く重単。

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後追い。

2両目のデキ507は、5月26日に広瀬川原車両基地を出場したばかり。運転席、助手席窓周りのHゴムが黒色になり、やや印象が変わってしまった。

そして、電気機関車の重単通過からおよそ8分。14時01分頃になるが、お目当ての列車がやって来た。

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秩父鉄道線内を行く8506F+81111F。

秩父鉄道ATSを搭載した8506Fを先頭に、秩父鉄道線を走る、東武8000系。先頭の8506Fは、既に営業用車としての役目は終わっており、専ら、事業用車両として余生を過ごしている。

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後追い。

昔懐かしいセイジクリームを纏う81111F。前面のデザインは変わってしまったが、私が子供のころの東武東上線と言えば、まさにこの色だった。出場後も、この色で帰ってきてほしいと思っている人は多い筈だ。

さて、東武東上線の車両の南栗橋車両管区への入場は、8000系だけではなく、主力車両である10000系や30000系、50000系と言った車両も対象となる。8000系の場合は、秩父鉄道のATSを搭載した専用の8506Fが、秩父鉄道線内を先頭に立つことで、自力での回送となるが、8000系以外の車両では、電気機関車が牽引する甲種輸送列車として秩父鉄道線内を回送する。

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デキ502に牽引され、東上線に向かう9000系。(2020年9月24日撮影)

昨年9月、南栗橋車両管区を出場した9000系の甲種輸送を撮影することができた。

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後追い。

この時、牽引を担当したのは、黄色一色になったデキ502。秩父鉄道は、以前から、東武鉄道の新型車両の輸送を担当していたが、三ヶ尻線の熊谷貨物ターミナル~三ヶ尻間の廃止に伴い、東武鉄道は、新車の搬入を、JR線と線路が繋がっている栗橋駅で行うことになった。これにより、秩父鉄道も甲種輸送による収入が減ってしまうかと思ったが、東上線の川越工場閉鎖により、東上線車両の南栗橋車両管区への入出場の甲種輸送を受け持つこととなり、秩父鉄道にとっては、プラスになったと言えるのかもしれない。

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