西武40000系40155Fの甲種輸送を撮影する
6月12日から13日にかけての撮影記です。
西武鉄道は、今年度、40000系ロングシート車を3編成製造することになっているが、今年度の40000系新製車両第1弾となる、40155Fが製造メーカーである川崎重工業の兵庫工場で落成し、6月10日から13日にかけて甲種輸送が実施された。
今年度最初の40000系の甲種輸送という事で、首都圏エリアに突入する6月12日から13日にかけて、甲種輸送の撮影に出かけた。
6月12日朝、6時10分頃に自宅を出発。萩山駅から国分寺・新宿・藤沢と経由し茅ケ崎へ。ここから平塚駅行きのバスに乗り込み、目指したのは、これまでに40000系の甲種輸送の撮影では何度か訪れている馬入橋。コロナ禍での撮影という事で、出来るだけ密を避ける場所は、ここしか思い付かなかった。8時54分頃、馬入橋に到着。この時点で撮り鉄さんの姿はそれほど多くなく、安心して撮影場所を確保することが出来た。
現地到着から約10分。こんな列車がやって来た。
EF210-151号機が牽引する福山レールエクスプレス。
東福山発、東京貨物ターミナル行き54列車。福山通運と提携した「福山レールエクスプレス」である。福山通運のコンテナだけで統一されているのは、いつ見てもお見事。甲種輸送列車の撮影前の準備にはちょうど良い列車である。
そして、福山レールエクスプレス通過から、およそ35分。お目当ての甲種輸送列車がやって来た。
EF65 2139号機が牽引する40155Fの甲種輸送列車。
この日、40155Fの甲種輸送の牽引を担当していたのは、新鶴見機関区に所属するEF65 2139号機。40000系の甲種輸送としては、2017年10月に増備された40103F の甲種輸送の牽引を担当しており、その時も同じ場所で撮影している。あれから3年半が経過。国鉄色、そしてJRマークなしと言うネタガマであることは変わりないが、やや薄汚れた感じになっていた。
この後、一旦鎌倉方面に寄り道した後、40155F甲種輸送のこの日の終点である横浜羽沢駅へ向かうことに。横浜羽沢駅最寄りである羽沢横浜国大駅への接続が悪く、今回は、保土ヶ谷駅から新横浜駅行きのバスで向かうことに。
荷物列車用ホームに横付けされた40155Fを発見。
保土ヶ谷駅からバスで移動すること、およそ20分。羽沢横浜国大駅前バス停で降りると、目の前には横浜羽沢駅を横断する歩道橋が。このバス、私が初めて横浜羽沢駅を訪れた、2016年の40101Fの甲種輸送の際に歩道橋の反対側から見ていた新横浜駅行きのバスだったことに気づく。あの時も1時間に1本の運行だったが、今も全く一緒。偶然とは言え、タイミング良くバスを捕まえたものだ。
40155Fはご覧の通り、かつて運転されていた荷物列車用のホームに横付けされていたが、このホーム、よく見ると、緊急時には旅客列車を停車できるのではないかと思うほど、綺麗に整備されていた。
この日の40155Fの甲種輸送の撮影は、これにて終了。隣接する羽沢横浜国大駅から、武蔵小杉経由で横浜へ向かった。
翌日。いよいよ40155Fが西武線の線内に入線する。朝6時40分に起床し情報を収取。7時40分、自宅を出発。国分寺・武蔵境と経由して是政へ。この日、まず最初の撮影地として選んだのは、西武多摩川線是政駅からも近い、武蔵野線の多摩川橋梁である。朝起きたときは、やや曇り気味の天気であったが、現地に着くと快晴。正面には日が当たらないが側面には日が当たる橋梁の東側か、思いっきり逆光になる橋梁の西側か、どちらで撮るか悩みながら現地へ。最終的に、逆光にはなるものの、障害物が少ない西側から狙うことにした。
9時13分、前方より40155Fの甲種輸送が近付いてきた。早速、撮影を開始する。
多摩川を渡るEF65 2139号機+40155F。
この日、40155Fの甲種輸送を担当したのは、前日に引き続き、新鶴見機関区に所属するEF65 2139号機。これまで、40000系の甲種輸送では、横浜羽沢駅で1泊する際に、翌日は違う車両が送り込まれていたが、今回は、前日までと同じ機関車が送り込まれていた。
この後、是政駅へ戻りながら是政橋へ移動し、ここで暫く撮影した後、是政駅から武蔵境、西国分寺経由で新秋津へ。今回より、甲種輸送の新秋津到着が40分ほど遅くなっており、私が新秋津に到着した時点では、ここまでの長旅をサポートしてきたEF65 2139号機が、40155Fから切り離されたものの、まだ受渡線に停車していた。そこで、新秋津駅から徒歩で受渡線へ移動。機関車が見える位置までたどり着くと、ちょうど新座貨物ターミナルへ向けて走り去るところであった。私はスマホのカメラを取り出して、機関車を撮影することに。
役目を終えて、新座貨物ターミナルへ走り去るEF65 2139号機。
3日間に亘り、40155FをエスコートしてきたEF65 2139号機。西武鉄道、そして川崎重工の関係者も整列して、EF65 2139号機を見送る姿がとても印象的だった。
機関車が立ち去ると、いよいよ西武線の線内へ向かうための準備が始まる。
一旦引き上げる263F。
10時40分、西武線の線内を牽引する263Fが入換のため、いったん新秋津駅方へ引き上げる。そして、この直後、40155Fが停車している線に転線となるのだが、私は、この間に陸橋の反対側へ移動し、40155Fを撮影することに。
263Fに連結される前の40155F。
そして、263Fの動きに合わせて、私も連結作業を見届けるため、側道を移動する。
40155Fに近付く263F。
徐々に263Fが40155Fに近付き、やがて連結。
関係者が見守る中、263Fと40155Fの連結作業が進む。
そして、連結作業が進むと、今度は切り離し作業が始まる。これまでの甲種輸送と同様、西武線内は10両編成を一度に運べないため、1~5号車と6~10号車の2回に分けて運ぶため、5号車と6号車の切り離し作業が行われる。
5号車と6号車の切り離し作業。
11時09分、切り離し作業が完了。あとは、1回目の輸送が、いつ、新秋津を出発するかが気になるところだが・・・
6号車~10号車を見渡してみる。
実は、この後、6月8日に横瀬車両基地へ旅立った、レッドアロークラシックのその後の様子を見るため、所沢駅11時51分発の「ちちぶ13号」のチケットを購入していた。その為、秋津駅11時44分発の飯能行きに乗らなくてはならない。ギリギリまで、新秋津駅前で待っていたのだが、11時38分、もう間に合わないと思い、秋津駅へ移動してしまった。そして、秋津駅から11時44分発の飯能行きに乗車したが、所沢駅に到着すると、隣の6番線には、263F+40155Fの1~5号車が停車していた。という事は、11時40分に出発したという事なのだろう。まあ、この日は、メットライフドームで、プロ野球の公式戦が開催されていたこともあり、甲種輸送が停車する、所沢駅の6番線には、直前まで回送列車が入線していたらしく、次回以降も同じ時刻での運転されるかどうかは、プロ野球の日程次第と言えるかもしれない。
私は、所沢から「ちちぶ13号」に乗り込み、一路、横瀬へ。そして、現地で撮影を終えた後、横瀬駅13時28分発の「ちちぶ28号」に乗り込み所沢へ。14時21分、所沢に到着するが、この時点で、263Fは新秋津に送り込まれているが、まだ40155Fの2回目の輸送は行われていない。そこで、所沢駅から徒歩で所沢陸橋付近へ。プロ野球の公式戦と重なった40154F の甲種輸送の時は、この場所を14時40分頃の通過だったため、今回もそのスジかと思い、急いでこの場所に来たのだが、14時40分を過ぎてもやって来ない。そのうち雨も降り初めてしまった。
雨の中、待つこと35分。15時14分頃になるが、ようやく263F+40155Fの6~10号車の姿が見えてきた。
263Fに牽引され、武蔵野線との連絡線を行く。
とりあえず、背後から下り列車は来なかった。安心して振り向いて、後追いに備える。
後追い。
ゆっくり所沢方面へ向かう263F+40155Fの6~10号車。走り去る40155Fにカメラを向けていると・・・
上りの各停池袋行きと並ぶ。
30000系スマイルトレインによる各停池袋行きとの一瞬の並びを撮ることができた。よく見ると、この30000系は、日頃、新宿線で運行されている38108F。野球開催日に運転される新宿線からの直通電車は、西武新宿発、本川越発共に、休日は20000系か30000系で運転されており、西武球場前到着後、試合終了に合わせて運転される帰りの新宿線直通電車までの間、池袋線の各停運用に入ることになっており、今回、アルバイト運用中の38108Fとうまく並んでくれた。これも野球開催日らしい光景と言える。
この後、急いで所沢駅へ向かったが、その道中、秋津5号踏切にたどり着いた時には、もう40155Fの姿はなかった。プロ野球の公式戦が開かれていることもあるが、今回の輸送では、所沢駅の停車時間も短かったようで、40155Fの甲種輸送の撮影は、所沢陸橋付近での撮影を以て終了と言う事になってしまった。
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