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西武球場前駅 10月19日限定の18番ホームを訪ねる

およそ二週間前。10月19日の撮影記です。

「平成の怪物」と呼ばれた、埼玉西武ライオンズの松坂大輔投手が、今シーズン限りで現役を引退。10月19日、メットライフドームで開催された、埼玉西武ライオンズと北海道日本ハムファイターズとの公式戦で、引退試合を行うことになった。

日米の複数の球団を渡り歩き、2020年のシーズンから古巣、埼玉西武ラインズに復帰した松坂投手。背番号は、デビュー当時とは異なり16番だったが、この日は、空き番号となっていた18番の背番号を着用して、マウンドに上がった。

この引退試合に合わせて、西武鉄道は、メットライフドームの最寄り駅となる西武球場前駅の5番ホームを、一夜限りの18番ホームとした上で、同ホームに三代目L-Trainを展示する等のイベントを開催。更に、L-Trainの行先表示を「#ありがとう松坂」と表示させて展示しているとのことで、帰宅時に西武球場前駅まで足を伸ばしてみた。職場のある西荻窪から、中央線で国分寺へ。ここから多摩湖線、山口線(レオライナー)を乗り継いで、西武球場前駅に着いたのは18時28分のことであった。

到着後、連絡通路を通り、18番ホームへ。早速、撮影を開始する。

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10月19日 松坂大輔投手の引退登板に合わせて、西武球場前駅に18番ホームが出現。

まずは、この日限り、18番ホームの標識を入れて撮影してみる。そして、今度は車両を中心に撮影することに。

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18番ホームに停車中の20105Fと、4番ホームの6158F。

この日限りの18番ホームに展示されている三代目L-Train。現在、三代目LーTrainは、池袋線と新宿線に1編成ずつ配属されているのだが、池袋線のL-Trainとなっている20104Fが、現在入場中とのことで、この日は、わざわざ新宿線のL-Trainである20105Fを送り込んで展示していた。 

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西武秩父線 快速急行の運用に入った2000系2063Fを撮影する

10月16日午後の撮影記です。

40157Fの甲種輸送の撮影を早めに切り上げた私。秋津駅から西武池袋線に乗り込み所沢へ。そこから特急に乗り、横瀬へ向かった。

この日、西武池袋線系統で運行している8両編成の2000系では、唯一、行先表示が幕式で、パンタグラフの削減をしていない2063Fが、西武秩父駅を16時28分に発車する快速急行池袋行き1002列車に充当されることになっていた。2063Fは、ベンチレーターを撤去したぐらいで、あまり手を加えられていない。新型列車無線への対応工事も実施されていない事もあり、新宿線の旧2000系と合わせて、この先の処遇がとても気になる車両である。そんな車両が、休日の快速急行の運用に入るのであれば、しっかり撮っておきたい。

所沢駅から特急「ちちぶ19号」に乗車し、横瀬に到着したのは15時42分。雨は降っていなかったが、雲が厚く暗い。まずは、ホーム上から、構内に留置中の2063Fを撮影した。

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4009F「52席の至福」と並んで留置中の2063F。

飯能発各停西武秩父行き5015列車で西武秩父へ向かった2063Fは、西武秩父駅到着後、横瀬駅まで回送され、夕方の快速急行池袋行き1002列車に充当されるまで、横瀬駅構内の留置線で過ごす。2063Fの隣には、レストラン列車「52席の至福」が留置されているが、この「52席の至福」も、新型コロナウイルスの影響により、夕方のディナーコースが中止となっていたが、この日より、ディナーコースが復活し、ランチコースで西武秩父駅到着後は、ディナーコースまでの間、横瀬駅の留置線で過ごすため、2063Fと並んで留置されることになった。

ここでちょっと気になったのがクハ2064のクーラー。ご覧のように、汚れが目立つクーラーに載せ替えられている。おそらく、パンタグラフ付きの車両に積まれていたクーラーと交換したものと思われるが、この状況、廃車前の9000系9107Fとよく似ており、2063Fに残された時間は、そう長くないのかもしれない。

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西武40000系40157Fの甲種輸送を撮影する

10月16日の撮影記です。

西武鉄道は、今年度、40000系ロングシート車を3編成製造することになっているが、今年度の40000系新製車両第3弾となる、40157Fが製造メーカーである川崎重工業の兵庫工場で落成し、10月13日から16日にかけて甲種輸送が実施された。

今回の甲種輸送は、近畿車輛で製造された、東京メトロの17000系の甲種輸送とスジが重なる部分があることから、いつものダイヤとは異なり、新秋津の到着が、いつもの日曜日ではなく、土曜日の到着になっている。実は、前日の15日昼過ぎまで、17日の到着と思い込んでいた。15日の昼休み、書店で「鉄道ダイヤ情報」を購入するまで、全く気付いていなかった。16日当日は、早朝に出発して、東海道本線の茅ケ崎~平塚間、馬入橋へ行こうと思っていただけに、これは大幅に計画を変更しなくてはならない。

10月16日、40157Fが西武線の線内に入線する。朝、6時50分に起床し情報を収取。天気は曇り空であったが、支度をしている内に雨が降って来てしまった。とりあえず、雨は霧雨程度という事だったので、撮影場所は、武蔵野線の多摩川橋梁と決めて、現地へ向かうことに。国分寺で朝食を食べた後、中央線で武蔵境へ。ここから西武多摩川線に乗り換えて是政へ。お天気も回復してきたが、曇っていたこともあり、橋梁の西側からカメラを構えることにした。

9時13分、前方より40157Fの甲種輸送が近付いてきた。早速、撮影を開始する。

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EF65 2065号機に牽引されて、多摩川橋梁を渡る40157F。

この日、40157Fの甲種輸送を担当したのは、新鶴見機関区に所属するEF65 2065号機。前日までは、EF65 2074号機が担当していたとのことで、今回は、国鉄色のEF65同士のリレーとなった。

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近付いてきたところで、グラウンドの野球少年達を入れて・・・

ゆっくり近付いてきてくれたので、更に、もう一度。今度は、グラウンドで練習中の野球少年達を交えて撮影してみた。

この後、40157Fの甲種輸送の後を追うように貨物列車がやって来る。そこで、もう暫く、この場に留まり、貨物列車を待つことにした。

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EF210-6号機が牽引する、広島貨物ターミナル発越谷貨物ターミナル行き5082列車。

40157Fの甲種輸送通過から10分後、岡山機関区に所属するEF210-6号機が牽引する、広島貨物ターミナル発越谷貨物ターミナル行き5082列車がやって来た。この日、5082列車を牽引したEF210-6号機は、2018年6月より登場した新塗装(簡略塗装)を纏う車両。EF210にも、少しずつ変化が出てきているだけに、見かけたらしっかり記録しておきたい。

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西武新宿線 30000系「DORAEMON-GO!」を使用した南入曽車両基地の職員輸送列車を撮影する

では、ここで10日ほど遡りまして、10月2日の撮影記です。

緊急事態宣言が明けて最初の土曜日。起床後、まずは、西武線アプリや運用情報サイトにアクセスして、2000系の動きをチェックする。この日、2007Fについては運用されていたが、2001Fについては出番なしと言う状況だった。

午後、ふと思い立って新所沢へ。弊ブログでは、過去に数回、新所沢駅と南入曽車両基地とを結ぶ職員輸送列車を取り上げている。東村山駅の高架化工事に伴い、国分寺線と新宿線との直通運転が中止になったことにより、11時台から16時台まで、毎時1本あった新所沢止まりの列車が無くなってしまったため、同時間帯に南入曽車両基地へ入庫する電車も無くなってしまった。その為、新所沢駅と南入曽車両基地との間を、毎時1往復、職員輸送列車を設定している。

この職員輸送列車、休日ダイヤの場合、11時台と12時台の列車は、10000系ニューレッドアローが、入庫を兼ねて使用されているが、13時台以降の列車に関しては、20000系や30000系等が充当されている。もしかしたら、この職員輸送列車に、2001Fが入らないかしら。そんなことを思いつき、ダメ元で、この列車を狙うことにした。

私は、久米川駅13時12分発の本川越行きに乗車し、いざ新所沢へ。到着後、早速、ホームの本川越方に向かい、職員輸送列車の到着を待つことに。ホームの端で待つことおよそ5分。南入曽車両基地からの職員輸送列車が、新所沢駅2番ホームに入線した。

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渡り線を使って、新所沢駅2番ホームに入線する、 38101F「DORAEMON-GO!」

13時31分、職員輸送列車として、新所沢駅に到着したのは、「DORAEMON-GO!」こと38101F。これは予想外の展開である。

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新所沢駅2番ホームに到着した38101F。

到着した職員輸送列車を観察していると、この列車に関しては、車両基地から新所沢駅へ戻る乗務員さんが運転を担当。折り返しは、車両基地の職員さんが運転を担当する模様。

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職員輸送列車が停車している間、本川越行きは1番ホームからの発車となる。

この列車に関しては、新所沢駅から南入曽車両基地へ向かう乗務員さんの乗車はなく、13時39分、新所沢駅を発車。

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ホームの先端から後追い。

私は早足でホーム上を歩き、ホームの下り方先端へ。走り去る38101Fにカメラを向けてみた。

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米タンを撮る

西武2000系の廃車回送を撮影した、10月5日午後の撮影記です。

横瀬での撮影を終えた私は、一旦西武秩父へ向かい、駅構内のフードコートで昼食を食べた後、東飯能、拝島、立川を経由し、南武線の矢川駅へ向かった。

この日は火曜日。毎週、火曜日と木曜日は、米軍横田基地への燃料輸送列車(通称:米タン)が運転される可能性の高い日。Twitterにアップされていた目撃情報で、拝島~安善間、EF65 2091号機が充当されていることは確認済み。今年に入ってから、これまでに米タンを3回撮影しているが、いずれも拝島~安善間の牽引はEF210で、EF65牽引による米タンは、今年に関しては、まだ一度も撮れていない。それだけに、どうしても撮影しておきたかった。

3回の乗り換えを経て、矢川駅に到着したのは、15時30分。駅から立川方向へ歩いて7分ほどの撮影地へ。現地到着から約10分後の15時49分、米タンがやって来た。

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EF65 2091号機に牽引されて、拝島へ向かう米タン。

2021年初、EF65牽引による米タンの撮影。順光で撮れる場所という事で、撮影場所は、西武秩父を出る時から、この場所に決めていた。一度は、この場所で、EF65牽引の米タンを撮っておきたいと思っていたので、念願が叶った。

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平日朝ラッシュ時の西武新宿線を撮影する 2021秋

2001Fと2407Fが最後の旅に旅立った、10月5日朝の撮影記です。

7時少し前に起床。朝食を食べながら、西武線アプリで、新宿線の列車位置情報を眺めていると、40000系がいつもと違う列車に充当されるのを見つけた。2本ある通勤急行のうち、1本目は40000系で運転されている。では、2本目の通勤急行には、何が使われるのだろうか。

急いで身支度をして、萩山駅から西武新宿行きに乗り込み田無駅へ。平日の朝ラッシュ時間帯ではあるが、ホームの本川越方には、代走の通勤急行を待っている鉄道ファンの方が数名待機されていた。私も、先客の方達の後ろから、カメラを構えて、撮影を始めることに。

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30101Fによる準急西武新宿行き4608列車。

撮影体制に入ってから最初にやって来たのは、30000系スマイルトレイン、30101Fによる準急西武新宿行き4608列車。西武新宿線の優等列車は急行がメインで、準急の本数は少ない。特に休日ダイヤでは、早朝と夜間に数本設定されている以外は、メットライフドームでのプロ野球公式戦開催日に、西武新宿発の西武球場前行きが準急として運転される程度。普段、撮る機会が少ないだけに、準急列車は有り難く撮影した。

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38117Fによる各停西武新宿行き5604列車。

続いてやって来たのも30000系。今度は8両編成の38117Fによる各停西武新宿行き5604列車。5600番台の列車番号が示すように、本川越から西武新宿まで、新宿線全駅に停車し、1時間19分かけて運転する列車である。

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西武2000系 2001Fと2407Fが横瀬車両基地へ廃車回送される

10月5日、44年間に亘って、西武新宿線で活躍を続けてきた、2000系のトップナンバー2001Fと、2両編成の2407Fが、横瀬車両基地へ廃車回送された。

既に、今年度の40000系増備車の2編成目となる40156Fが入線し、10月4日より営業運転を開始した。玉突きで、廃車となる車両がいつ出てもおかしくない状況。新車の営業運転開始を見届けての旅立ちとなった。

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横瀬車両基地へ廃車回送された2001F。(2021年9月12日撮影)

4月27日に、2003Fが廃車回送されてからは、週末になると、旧2000系の運用を調べて、可能な限り、撮影に出向くことにしていた。2001Fについては、それなりに記録できたと思っているのだが、ここ最近では、休日になると、2001Fは車庫で待機と言うパターンが多く、同編成の営業運転の撮影は、9月16日が最後となってしまった。

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野球臨に充当された2001F。(2021年9月16日撮影)

9月16日、私は、仕事を早退して2回目のワクチン接種を受けるため、飯田橋へ。終了後は、東京メトロ有楽町線から西武池袋線を経由して帰宅したのだが、この日は、メットライフドームでプロ野球の公式戦が開催されており、新宿線、本川越からの臨時列車に2001Fが充当された。本川越発の臨時列車には間に合わなかったが、西武球場前到着後も、西所沢や所沢発の西武球場前行きに充当されたため、所沢駅で撮影することができた。

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8両編成の急行池袋行きと並ぶ。(2021年9月16日撮影)

発車間際に、8両編成の2000系による急行池袋行きとの新旧2000系の並びを撮ることができた。

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ヒガウラで安中貨物を撮影する

E4系Maxの撮り収めに出かけた、9月25日午後の撮影記です。

熊谷駅でのE4系Maxの撮影を終えた私は、高崎線の普通列車で大宮方面へ向かった。次のE4系Maxの撮影予定は東京駅で、まだ3時間ほど時間に余裕があった。どこか寄り道したい。そんな事を考えていたところ、ある列車の存在が頭の中に浮かんだ。安中貨物である。

安中貨物とは、亜鉛焼鉱積タキ1200形と精鉱積トキ25000形による専用貨物列車で、福島臨海鉄道の宮下駅と、信越本線の安中駅との間を、常磐線・武蔵野線経由で1日1往復運転している。弊ブログでは、これまで、安中貨物を何度か取り上げており、専用カテゴリーまで設けているが、ここ数年は、安中貨物の撮影をしていなかった。と言っても、あと一歩、撮影地に早く着ければ撮れていたという事が、ここのところ続いており、この日は、どうしても撮影しておきたいと思い、SNSで安中貨物について調べてみると、EH500-44号機+トキ25000の4両と言う、短い編成であることが解った。ご存知の方も多いと思うが、この安中貨物の編成は、とても多彩で、トキ25000のみの安中貨物と言うのは、これまでにもEF81牽引時代、EF510牽引時代は撮影したことがあるが、牽引機がEH500に変わってからは、トキ25000のみを引くというシーンを撮ったことがないだけに、是が非でも撮っておきたい。

とりあえず、高崎線の車内で、安中貨物の時刻を確認しながら、撮影場所の検討を開始。撮影地として選んだのは、武蔵野線、東浦和~東川口間、通称「ヒガウラ」と呼ばれる有名撮影地。この場所、実は、今年9月1日に、JR東日本のキヤE193系「East i-E」 を撮影した際に訪れたのだが、その際に、あと一歩、撮影地に早く到着できていれば安中貨物が撮影できたこと。そして、安中貨物が武蔵野線経由に経由地が変わってから、武蔵野線内で撮影できていなかったことから、この場所を選択した。

高崎線(上野東京ライン)の列車を浦和駅で下車し、京浜東北線で一駅、南浦和駅へ。ここで武蔵野線に乗り換えるのだが、ちょっとしたアクシデントにより、予定の電車に乗り遅れ、撮影地の最寄り駅、東浦和駅に到着したのは14時48分。カメラバック内に常備している、雑誌「jtrain」の付録、2021首都圏貨物列車詳細時刻表によると、安中貨物の東浦和駅通過時刻は15時11分となっており、あと23分しかない。撮影地まで、駅から歩くと15分少々かかるので、結構ギリギリのタイミング。早足で、撮影地を目指すことに。

15時05分、無事、撮影地にたどり着いた。先客の方にご挨拶をした後、急いで撮影準備に入る。そして、準備が整ったころ、前方から、EH500形電気機関車の姿が見えてきた。早速、撮影を開始するが、背後から、武蔵野線の南船橋行きが来てしまった。

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EH500-44号機が牽引する安中貨物。この日はトキ4両のみ。

機関車とトキ25000の4両と言う短い編成だったため、ご覧のように、武蔵野線のE231系が、かなり目立つような状況に。

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更に近付いてきたところで、もう一度撮影。

仕方なく、迫ってきたところで、もう一度撮影。編成が短かったことが幸いして、裏被りを回避することができた。

撮影後、急いで東浦和駅へ戻ることに。帰りは、14分ほどで東浦和駅へ戻ることに成功。15時26分発の府中本町行きに間に合った。私は、南浦和駅で、京浜東北線の電車に乗り換え東京駅へ。前の記事でも触れたように、再び、E4系Maxを撮影した。

久しぶりの撮影となった安中貨物。機関車の向き、貨車の両数など、日々の変化が多い列車であることを、改めて実感した。

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さらばE4系Max 定期運行終了

東北・上越新幹線開業時から運行されてきた200系の老朽取替と、増え続ける通勤輸送に対応するため、1997年から2003年にかけて26編成208両が製造された、オール2階建て新幹線のE4系電車。8両編成単位で運行され、2本併結した16両編成での定員は1634人と、高速鉄道車両としては世界最大級。ギネス世界記録にも認定されている。

しかし、オール2階建て車両の宿命として、最高速度は240キロまでに限られてしまう。その為、高速化の進む東北新幹線からは、2012年に撤退。以後、上越新幹線で活躍を続けてきたが、こちらも、北陸新幹線で運行しているE7系を投入することで、スピードアップを図ることとしており、2021年10月1日を以て、定期運行を終了することになった。

お気づきの方もいらっしゃるかと思うが、私自身、新幹線は移動手段と言う考えで、基本的には、新幹線の車両は殆ど撮影しない。とは言え、ギネス世界記録も保持している、日本が世界に誇れる鉄道車両の引退と言う出来事は、弊ブログでも伝えておきたい。直近でE4系Maxは、いつ撮っていただろうか。過去に撮影した写真を探していたところ、こんな写真が見つかった。

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高崎駅に進入するE4系Max。(2018年12月22日撮影)

2018年12月22日、高崎駅の新幹線ホームで撮影したE4系P81編成。この時は、確か、大宮で開催された鉄道模型のイベントで、ワールド工芸の上信電鉄ED316のジャンク品を購入した後、旧JR東日本107系改め上信電鉄700形の第1編成の改造が終わったという事で、勢いで大宮駅から新幹線に乗車し高崎へ。新幹線から降りた直後、たまたま入線してきた東京行きのE4系Maxにカメラを向けていた。このP81編成とP82編成は、2004年の本庄早稲田駅開業に伴う、輸送力増強用に増備された車両で、北陸新幹線、軽井沢~佐久平間の電源周波数切り替え装置(50Hzから60Hzへの切替)を搭載しており、長野駅までの入線が可能となっている。ちなみに、P81編成は、今年5月10日を以て廃車となっている。

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