秩父鉄道 急行「開運号」と「SL秩父錦号」を撮影する
引き続き、1月3日の撮影記です。
秩父鉄道は、毎年、元日から3日間(今年は1月10日まで)、急行列車に使用される6000系電車に、「開運号」のヘッドマークを掲出し、一部の急行列車を、「開運号」として運転している。これは、先代の急行用車両である3000系、更にその前の300系が現役だった頃から行われている恒例行事であり、私も、15年以上、「開運号」の撮影を兼ねて、秩父を訪れ、初詣も秩父神社へ行くようにしている。
2年続けてコロナ禍で迎えた新しい年。今年も、例年同様、秩父へ向かうことにした。前の記事で触れたように、今年は、電気機関車の三重単を撮るために、例年よりも更に早い時間に出発。7時50分頃には、三重単の撮影場所である大野原No2踏切に到着していた。
踏切で待つことおよそ25分。8時15分頃になるが、上りの急行列車がやって来た。
熊谷行き急行「秩父路4号」
三重単よりも後に来ると思っていた急行「秩父路4号」。この日、この列車に充当されていたのは、「開運号」のヘッドマークを掲出した6002F。秩父鉄道の公式サイトによると、6000系車両2編成に「開運号」のヘッドマークを掲出しているとのこと。昨年は、新型コロナウイルスの影響により、正月も急行列車が一部運休となっており、「開運号」のヘッドマークを掲出した6000系は1編成しか撮影出来なかったが、今年は、急行列車の運休もないため、車両故障などがない限りは、2編成分撮影できることになる。三重単を撮るための待機中ではあるが、まず、1本目の「開運号」ヘッドマーク付きの6000系を撮影することができた。
そして、この急行列車に遅れること15分後、三重単を撮影したのは、前の記事で触れた通りである。
急行「秩父路4号」および三重単を撮影した後は、急行列車とSL列車を撮影するために、大野原駅から上り列車に乗り込み移動する。当初、1本目の急行「開運号」から、樋口~野上間の撮影ポイントで撮影するつもりだったが、三重単の通過時刻が予想より遅かったため、後続の上り列車では、1本目の急行「開運号」よりも前に樋口へ辿り着けない。そこで、一駅手前の野上駅で上り列車を降り、駅近くの踏切で急行「開運1号」を待つことにした。
野上駅に進入する急行「秩父路1号」(開運1号)
9時24分、「開運号」のヘッドマークを掲出した6001Fによる、急行「秩父路1号」がやって来た。6000系は全部で3編成。3本目となる6003Fは、初代急行用車両の300形のリバイバルカラーとなっているが、「開運号」のヘッドマークは2編成と発表されているため、300形のリバイバルカラーである6003Fによる開運号は見られないことが、この時点で確定した。
野上駅に停車する急行列車。
ちなみに、この野上駅は、急行停車駅。踏切が開くのを待って、踏切内から、駅停車中の様子も撮影してみた。
この後、当初予定していた、樋口~野上間の有名撮影地へ向かうのだが、樋口へ向かうための上り列車は、約30分後。スマホのナビで調べてみると、ここから歩いても、約25分で到達できることが解り、列車を待たず、徒歩での移動を決断する。道中、ほぼ迷うことなく歩くことが出来て、撮影地には約30分で到着。上り列車を待つよりも早く着くことができた。
そして、撮影地到着から約30分後のこと、2本目の開運号がやって来た。
6002Fによる急行「秩父路3号」(開運3号)
大野原No2踏切で撮影した急行「秩父路4号」の折り返しとなる、急行「秩父路3号」(開運3号)がやって来た。本来は、「秩父路1号」も、この場所で撮影するつもりだったのだが、ヘッドマークを掲出した編成は、2本とも同じカラーなので、1号と3号、それぞれ違う場所で撮影した方が、結果的には良かったかもしれない。
この後、SL列車も、この場所で撮影するが、この日、SLパレオエクスプレスは、秩父地域の銘酒「秩父錦」を車内で楽しめる「SL秩父錦号」として運転されるという。10時30分頃から、この場所も徐々に人が増え始め、最終的には15人ほどになった。そして・・・
「SL秩父錦号」(パレオエクスプレス)
11時19分、「SL秩父錦号」がやって来た。光線状態も煙の量も申し分なし。最高の状態で撮影する事が出来た。
この後、樋口駅から、後続の普通列車に乗り込み秩父方面へ。途中、秩父駅で、「SL秩父錦号」を追い越す。私は、そのまま下り列車に乗り続け、向かった先は武州中川駅。駅に隣接した踏切からは、下りのSL列車を順光で撮ることが出来るので、樋口~野上間の撮影地と同じぐらい、人が集まっているだろうと思ったのだが、この場所に集まったのは、私を含めて僅か3名。この踏切でご一緒した方が、篠ノ井線でEF64の四重単が運転されたらしく、どうやら、そちらへ行った人が多かったのではないかと話していた。なるほど。
武州中川駅を通過する「SL秩父錦号」
12時37分、「SL秩父錦号」が武州中川駅を通過していった。ちなみに、牽引機のC58363号機は、製造から77年が経過し「喜寿」を迎えたことから、2021年12月5日より、紫色のナンバープレートを装着している。
後追い。
この後、武州中川駅から上り列車に乗り込み、秩父へ移動。秩父神社への初詣を済ませた後、駅前の飲食店で昼食を食べた。そして、秩父駅から上り列車に乗り込み、和銅黒谷駅へ。前の記事でも触れているように、皆野~和銅黒谷間の撮影地で貨物列車を撮るのが目的なのだが、撮影地へ向かう前に、駅に隣接した踏切で、「SL秩父路号」を撮影することに。
和銅黒谷駅を通過する「SL秩父錦号」
14時48分、「SL秩父路号」が和銅黒谷駅を通過した。下り列車と異なり、煙は少なめである。
後追い。
そして、撮影後、皆野駅方向へ15分ほど歩き、撮影地へ。貨物列車を2本撮影した後も、暫くの間、この場所に留まり、撮影を続けることに。
秩父鉄道線内を行く西武4000系。
15時33分、西武鉄道4000系による各駅停車飯能行きがやって来た。かつては、池袋まで運転されていた、西武鉄道との直通列車だが、ホームドアの普及などの影響により、飯能発着となってしまった。
熊谷へ向かう急行「秩父路6号」(後追い)
そして、西武4000系の飯能行きと入れ替わるようにやって来たのが、急行「秩父路6号」。西武4000系の飯能行きとは、どうやら大野原駅で交換したようで、西武鉄道の現役車両と、元西武鉄道の車両との交換シーンが見られたようである。
6000系の急行「秩父路6号」の撮影を以て、撮影地から撤収。和銅黒谷駅から下り列車に乗り込み御花畑駅で下車。その後は、焼鳥「省松」さん へ向かい一人反省会。鉄分と水分をしっかり補給してから帰宅した。
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