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西武2000系 2033Fが横瀬車両基地へ廃車回送される

8月23日、長年に亘り西武新宿線で活躍してきた、2000系の2033Fが横瀬車両基地へ廃車回送された。

2033Fは、1987年3月に発生した田無駅での列車衝突事故、通称「田無事故」で使用不能となった車両の代替として、1988年1月、西武所沢車両工場で産声を上げた。既に、新2000系の登場が目前に控えており、1987年8月に登場した2031F、1988年3月に登場した2417F、1988年4月に登場した2419Fの4編成は、旧2000系でありながら、随所に新2000系と同様の部品が採用されるなど、旧2000系としては異色の存在でした。これら4編成に関しては、2006年から2007年にかけて、バリアフリー設備や自動放送装置等、新101系ワンマン車と同等の内容の更新工事を受けていることから、旧2000系としては、最後まで残るであろうと思い込んでいただけに、2033Fの廃車は、勿体無いと言うのが正直な感想です。

とは言え、Twitter上では、8月に入ると、2033Fの検査期限が近付いているという事から、良くない噂話も目にするようになり、私自身も、意識して記録するようになりました。

そこで、まずは、8月に入ってから撮り貯めておいた2033Fの写真をご紹介したいと思います。6両編成の更新車と言う事から、この時期は、国分寺線を中心とした運用に就いており、土曜・休日には、拝島線小平~玉川上水間の折り返し列車にも充当されました。

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萩山駅に進入する2033F。(2022年8月6日撮影)

意識して撮るようになった初日の8月6日、2033Fは、小平~玉川上水間の折り返し運用に就いていた。まずは、萩山駅で、上り小平行きを撮影。撮影後、2033Fに乗車し、小平駅へ移動。

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小平駅を発車。折り返し、玉川上水へ向かう2033F。(2022年8月6日撮影)

小平駅から玉川上水行きとして折り返す2033Fを、新宿線と拝島線が分かれていく小平3号踏切から撮影してみた。

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役目を終えて、玉川上水車両基地へ回送される2033F。(2022年8月6日撮影)

そして、この日は、最後に、運用を終えて小平駅から玉川上水車両基地へ回送される2033Fを、萩山駅手前のカーブ区間で撮影してみた。

翌日、8月7日は、国分寺線を走行。買い物序でに、自宅からも比較的近い、小川5号踏切へ。

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小川~東村山間を行く2033F。(2022年8月7日撮影)

そして、次の休日、山の日の8月11日、2033Fは、再び、拝島線の小平~玉川上水間折り返し運用に。

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小平~萩山間を行く2033F。(2022年8月11日撮影)

お天気も良かったので、この日は、まず、小平駅近くの小平2号踏切で狙ってみたが、待っている間、とても暑かった。この場所では、他にも撮影したい車両があったが、暑さに耐えられず、20分ほどで撤収してしまった。

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小川駅に進入する2033F。(2022年8月13日撮影)

そして、週末の土曜日、2033Fは、再び拝島線の折り返し運用に。光線状態を考慮し、小川駅で撮影してみたが、2033Fを撮ろうとすると、曇って来てしまうという悪循環に。まあ、行先表示を綺麗に写すには、この位の光線状態の方が良いのかもしれない。

この頃から同タイプの2031Fとの並びを撮っておきたくなった。並びを撮るには、国分寺線の方が適している。2031Fと2033F、両編成が国分寺線の運用に就いているタイミングで、撮影に臨むことにした。

8月15日夕方、私は、国分寺線経由で帰宅し、2031Fと2033Fを撮影することに。とは言え、スマホのカメラでの撮影なので、限界がある。2031Fの東村山行きに乗車し、小川駅へ。

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小川駅で交換する2031F(左)と2033F(右)(2022年8月15日撮影)

一見、同じように見える2031Fと2033Fだが、両編成を良く見比べてみると、貫通扉のワイパーに違いがあることが解る。左側、2031Fの貫通扉のワイパーは、新2000系で良く見られる黒いタイプのもの。一方の2033Fは銀色のものが採用されている。

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2031Fに東村山行きが発車した後、2033Fを撮影。(2022年8月15日撮影)

短い停車時間を利用して、2031Fと2033Fの並びを撮影。この時は、2031Fの東村山行きが出た後も、少しだけ、2033Fが停車しており、ご覧のように編成写真を撮ることができた。

そして、この週の週末は、スケジュールの都合上、2033Fの記録は出来ず、週が明けてしまった。週明けの月曜日、8月22日は、出勤途中、国分寺駅で2033Fに遭遇。

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国分寺駅に停車中の2033F。(2022年8月22日撮影)

中央線のホームから撮影してみるが、この運用は、朝の運用が終わると、玉川上水車両基地へ入庫となる。この日は、これで終わりかと思っていたのだが、夕方から2523Fを連結し、10両編成で優等列車の運用に入った。そのことに気付いたのは、帰宅した後の事であった。

そして、運命の8月23日。

朝7時に起床し、まずは西武線アプリの列車位置情報を確認する。すると、拝島駅に2033F+2523Fと思われる急行西武新宿行きが停車していることを発見。急いで支度をして、自転車で、小平~萩山間、拝島線の小平3-2踏切へ向かう。

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通勤客を乗せ、急行西武新宿行きとして拝島線を走る2033F。

7時31分、2033Fによる急行西武新宿行きがやって来た。2523Fを拝島・本川越方に連結し、堂々10両編成の先頭に立ち、一路、西武新宿を目指す姿は、まさに、最期の晴れ姿と言える。

そして、2033Fは、西武新宿から折り返し急行新所沢行きとなり、南入曽車両基地へ入庫。ここで2523Fを切り離した後、再び出庫。横瀬車両基地への帰らぬ旅に旅立った。

私は、2033Fの最後の旅を見届けるため吾野へ。駅手前の有名撮影ポイントを目指した。この場所を選んだ理由は、ベンチレーターが撤去された状態をしっかり記録したかったからである。

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東吾野~吾野間を行く2033F。

13時06分、2033Fの回送列車がやって来た。デビュー以来、新宿線系統一筋で活躍してきた2033F。この編成も、武蔵丘信号場から先への入線は、最初で最後の入線と言う事になるものと思われる。

撮影後、吾野駅へと戻り、後続の西武秩父行きで横瀬へ。ホームの西武秩父方から2033Fを撮影してみる。

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最後の旅を終えた2033F。

既に自力での入替運転は終了していたが、車内で作業を行っていた関係から、まだパンタグラフも上がっており、生きた状態の2033Fをカメラに収めることができた。

この直後、パンタグラフが下ろされた。そして、約15分後のこと。

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2033Fに近付いてくるD16号機関車。

横瀬車両基地構内の入替を担当するD16号機関車が、2033Fに近付いてきた。駆け付けた鉄道ファンが見守る中、D16号車とクハ2033との連結作業が進められていく。そして、連結作業完了後、ゆっくりと車両基地へ向けて動き出した。私は、カメラを動画モードに切り替え、移動する2033Fを撮影した。


D16号機関車に牽引され、構内を移動する2033F。

D16号機関車に牽引された2033Fは、解体線の奥までは行かず、車両基地の中ほどのところで停車。作業員の方が屋根上に上がり、何やら作業を始めた。

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残されたクハ2001との再会。

この後、下りの特急列車がやって来るので、ホーム上で待機。2033Fとラビューとの並びを撮ることに。

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横瀬駅に進入するラビューと2033F。

2033Fの廃車により、6両編成の旧2000系は、2027Fと2031Fの2本のみとなってしまった。その2027Fも、11月には検査期限を迎える模様。その雄姿をしっかりと記録しておかなくては・・・

2033F、34年間、お疲れ様でした。

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コメント

どなたかが、u-tubeのチャンネルで上げておられましたが、2033Fは、今年6月初頭の夜に小川駅で断流器の故障を起こしていたようですね。
旧2000系等のチョッパ車を運転する場合、運転士は「流しノッチ」という方法をとるようです。出発時、まず1ノッチを投入したあと、ノッチオフしそれからまたノッチアップする。そうすることで、故障等を発見したすい、とのことですが、ノッチオフした際に断流器でアーク放電がおこり小さな火花が出ます。小川駅では大きな火花が出て、編成の一部の照明が落ちた(過大電流による補助電源の故障?)とのこと。この事故のせいで、より製造時期のより古い2027Fとの廃車順序が入れ替わったのでは、とも考えられますね。(乱文にて失礼しました。当方は電気関係の知識は乏しい者です。)

投稿: 元大泉学園駅利用者 | 2022/08/28 07:15

元大泉学園駅利用者さん、コメントありがとうございます。

私も電気関係の知識については乏しいですが、2033Fの故障については、Twitterでも書き込みを見た記憶があります。2033Fが廃車になる前に、2051Fが武蔵丘に入場していますが、2033Fが故障しなければ、もしかしたら、2051Fが廃車となり、2033Fが生き延びたなんてことも、あり得たかも知れませんね。

投稿: TOMO | 2022/09/04 17:28

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