米タンを撮る
西武2033Fの廃車回送を撮影した8月23日の撮影記です。
私の職場は、交代で夏休みを取る事になっている。各職員には3日間、夏休みを取ることが許されており、私の今年の夏休みは、まず、国際鉄道模型コンベンションの初日となる8月19日を1回目の夏休みとしていたが、2回目の夏休みは、8月23日に設定していた。
8月23日は火曜日。となると、あの列車が撮れるかも。
私は、これまで、祝日を含めて、火曜日と木曜日が自由に動ける場合、米軍横田基地への燃料輸送列車、通称「米タン」の観察を行っていた。しかし、今年に関しては、3月13日に実施されたダイヤ改正以後、祝日に米タンが運転されたことが無く、米タンを撮れないまま、ダイヤ改正から5か月が経過してしまった。実は、3月のダイヤ改正で、横田基地専用線の牽引機が、新型ディーゼル機関車のDD200形に置き替えられたと聞いており、この度、ようやくDD200の姿を確認するチャンスがやって来た。
自宅から徒歩で萩山駅へ。ここから西武拝島線の列車に乗り込み、拝島に到着したのは9時30分頃のこと。今回は、DD200の送込みから撮ろうと思い、いつもより早めに拝島までやって来た。駅到着後は、早速、駅前の横田1号踏切へ向かう。平日と言うこともあり、横田1号踏切で、米タンを待っている人は、この時点で誰もいなかった。
横田1号踏切で待つこと、およそ30分。10時05分頃になるが、送り込みのDD200がやって来た。
横田基地へ向かうDD200-10号機。
聞きなれない警笛を鳴らしながら現れたDD200。この日、横田基地専用線の入替用として、新鶴見機関区から送り込まれてきたのは、DD200-10号機。
後追い。
振り向いて、横田基地へ向かうDD200-10号機を後追い。DE10やDE11の活躍を見続けていただけに、横田基地へ向けて走り去るDD200の姿に、違和感を感じてしまうが、これが現実。今後は、DD200の活躍ぶりをしっかり見届けていきたいと思う。
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ちなみに、DD200は、運用区間に関係なく、今のところ愛知機関区に集中配置されていることになっており、この10号機も、愛知機関区の所属となっている。
この後、横田基地から出て来る返空列車の撮影に臨む。まだ時間があるので、場所を変えようと、横田基地の方向へ向けて歩いてみたのだが、結局、横田1号踏切及び平和橋付近で撮影するのがベストと判断し、平和橋まで戻って来た。そして・・・
DD200-10号機に牽引され、横田基地専用線を行く返空列車。
平和橋の袂で待つことおよそ20分。10時44分頃になるが、横田基地からの返空列車がやって来た。
この後、拝島駅構内へ移動。駅構内で機関車の入替を観察する。駅構内への移動の際、ちょっとのんびりしてしまったため、ホームに辿り着いた時は、既にDD200の入替は終了しており、安善までの牽引を担当する機関車の到着を待っている状態だった。
拝島駅に到着するEF210-329号機。
10時58分、安善までの牽引を担当する機関車が拝島駅にやって来た。この日、安善までの牽引を担当するのは、EF210-329号機。山陽本線、瀬野~八本松間、通称、瀬野八の勾配後押機関車として2012年に登場したEF210の300番台車。勾配区間の後押し運用以外に、本務機としても使用が可能な汎用性を持たせた設計となっていることから、増備が続き、2020年3月のダイヤ改正からは、関東地方にまで運用区間が拡大している。そして、326号機から329号機までの4両を皮切りに、新鶴見機関区にも投入が始まり、現在は、326号機から330号機までと340号機から345号機までの計11両が新鶴見機関区所属となっており、米タンの運用でも見かける機会が増えてきた。
到着後、一旦引き上げ線に向かうEF210-329号機。
拝島駅に到着したEF210-329号機は、すぐに入替を開始する。まずは、一旦引き上げ線へ。ここで、横田基地専用線の牽引を担当したDD200-10号機と一瞬並ぶ。
DD200-10号機ととEF210-329号機の一瞬の出会い。
DE10とDE11を置き替えたDD200、そして、拝島~安善間の牽引機の主力となりつつあるEF210との並びは、新たな時代の幕開けを象徴するかのような並びに見えた。
連結作業に臨むEF210-329号機。
EF210-329号機は、待機していたタキ1000に近付いていく。そして、11時05分、連結作業が完了した。
この後、米タンに先行する形で拝島駅を離れ、沿線へ・・・いつもは、そのような流れになるのだが、この日は、前の記事で触れているように、西武2000系の廃車回送の撮影が控えていたため、米タンの撮影は、この拝島駅で終了となった。しかし、拝島駅から乗車予定の八高線の列車よりも先に米タンが発車するため、2・3番線ホームの立川方から、拝島駅を発車する米タン返空列車を動画で撮影してから、八高線に乗り込むことにした。
拝島駅を発車する米タン返空列車。
11時30分、EF210-329号機に牽引された米タン返空列車は、安善駅に向けて静かに走り出した。私は、スマホで動画を撮影しながら、米タンの最後尾車両が見えなくなるまでホーム上で見送った。そして、八高線ホームへ移動。東飯能を経由し、吾野へ向かうため、移動を開始した。
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