西武4000系 臨時夜行急行「奥武蔵51号」を撮影する
9月17日夜の撮影記です。
西武鉄道、秩父鉄道、日本旅行の三社共同企画として、西武鉄道4000系を使用したツアー列車、「臨時夜行急行奥武蔵51号」が運転された。かつて、全国で見られた、座席夜行列車を再現しようと言うもので、通常、西武4000系が入線しない豊島園駅等に入線する他、ヘッドマークも掲出されるという。
前の記事で触れているように、この日、昼間は、JR東日本の185系を使用した団臨を撮影していた。その撮影を日野で終えた私は、そのまま、中央線の上り電車に乗りこみ秋葉原へ。駅近くで開催されていた、鉄道模型の中古品のフェスタの会場を覗いた後、4000系の夜行列車の撮影に回る予定だった。
しかし、秋葉原への移動中、衝撃的な事実を知ることになる。それは、「奥武蔵51号」に使用される4000系が、既にヘッドマークを掲出し、池袋へ送り込まれているという事。てっきり送り込みも夜だと思っていたし、更にヘッドマークについても、東京都の広告条例を考慮し、「奥武蔵号」が埼玉県内に入ってから貼られると思っていた。それだけに、昼間から既にヘッドマーク掲出済みだと言う事については、本当に驚いた。
秋葉原のイベント会場を出た私は、山手線の内回り電車に乗りこみ池袋へ移動。18時45分頃に池袋駅に到着した私は、そのまま西武線の改札口を入場し。7番ホームへ。お目当ての4000系車両は。2019年4月に開業したオフィスビル「ダイヤゲート池袋」の真下に留置されていた。早速、7番ホームの飯能方先端より撮影を開始する。
「奥武蔵」のヘッドマークを掲出した状態で、池袋駅に送り込まれ、留置線に留置中の4013F。
ツアー列車用として池袋に送り込まれたのは、4000系4013F。4000系を使用した秩父鉄道直通列車は、2020年3月のダイヤ改正で、池袋への乗り入れが廃止され、レストラン列車「52席の至福」以外の4000系が池袋まで入線するのは、本当に久々のこと。更に、この留置線に入ったことが、過去にあっただろうか。そんな事を考えながら撮影を続けた。
池袋を発車した2000系各停との並び。
せっかく、池袋駅構内の留置線に入線しているので、本線を行き交う車両との並びも撮影することに。まずは、2000系を使用した各停との並びを撮影する。
6110Fによる準急所沢行き4311列車との並び。
続いて、池袋駅を19時02分に発車する準急所沢行き4311列車との並び。この日、4311列車に充当されていたのは、6000系6110F。4000系と6000系との並びは、今でも飯能駅で簡単に見ることが出来るが、準急所沢行きと言う点で、池袋駅らしさを出せるかなあって思いながら撮影してみた。
池袋駅に到着する38105Fとの並び。
そして、最後は、急行池袋行き2172列車として、池袋駅に進入する38105Fとの並びを撮影。38105Fは、撮影日の前日、9月16日に武蔵丘検修場から出場したばかり。ぐでたまラッピングを解除した際にできたのか、池袋方の先頭車である、クハ38805の正面の帯の一部が剥がれている。今回、武蔵丘検修場に入場した際に、正面の帯の貼り替えをするかと思ったのだが、修正されず、そのままの状態で出場してきてしまった。
この後、私は、3番ホームへ移動。38105Fによる各駅停車小手指行きに乗車し東長崎へ。駅近くのぎょうざの満州へ立ち寄り、ここで暫くの間、一人呑み。そして、お腹も満たされたところで、21時頃、再び池袋駅へ移動する。折り返しの乗車に備え、先に出場・再入場をした後、「奥武蔵51号」が入線する7番ホームに向かうと、参加者及び「奥武蔵51号」を撮影しようとする鉄道ファンで賑わっていた。
入替の都合で特急ホームに入る4013F。
21時04分、「奥武蔵51号」に使用される4013Fが留置線から出庫。まずは、一旦特急ホームへと進んでいく。入線シーンは人が多く撮りづらかったため、特急ホームへ進んでいく4013Fを後追いする。
特急ホームに停車中の4013F。
僅かな停車時間を利用し特急ホームへ。停車中の4013Fを軽く撮影する。そして・・・
乗客の待つ7番ホームへゆっくり進んでいく。
特急ホームで4013Fの入替を軽く撮影した私は、急いで5番ホームへ。「奥武蔵51号」に先行する形で移動を開始する。まずは21時10分発の準急西武球場前行きに乗車し練馬へ。
「奥武蔵51号」は、池袋駅を出発すると、まずは豊島園へ向かうことになっていた。豊島線に入るには、まず練馬駅2番ホームに入線するのは間違いない。練馬駅は、全てのホームにホームドアが設置されており、撮影しずらいのに、なぜ練馬駅なんかで撮影するんだと思われる方も多いかと思うが、4000系が、池袋まで乗り入れていた頃には、ホームのない外側の急行線を通過していた筈なので、2番ホームへ入線した例がそれほど多くない筈。そんな考えからの選択であった。21時16分、練馬駅に到着した私は、撮影に備えて、上り3番ホームへ移動するが、同じような考えの人がそれなりにいて、3番ホームの飯能方先端には、数名の鉄道ファンが集まっていた。ちょっと撮影し辛そうだったため、3番ホームのほぼ真ん中に移動し、「奥武蔵51号」を待つことにした。
練馬駅2番ホームに入線する「奥武蔵51号」
練馬駅3番ホームで待つこと約5分。「奥武蔵51号」が練馬駅2番ホームに到着した。
練馬駅に停車中の「奥武蔵51号」
立ち位置が良かったのか、振り向くと、停車中の「奥武蔵51号」を撮影するにはピッタリな位置だった。豊島線は単線のため、豊島園から出て来る池袋行きの到着を待たないと発車できない。その為、1分少々停車時間があり、思ったよりも撮影しやすかった。
この後、私は2番ホームへ移動し、後続の豊島園行きに乗車し豊島園へ。豊島園駅まで乗車した電車が、池袋へ折り返すまでの7分間を利用して、「奥武蔵51号」を撮影する。
豊島園駅の駅名票と4000系。
まずは、豊島園駅の駅名票と絡めた撮影。豊島園駅と4000系。4000系と言う縛りだけで見れば、レストラン列車「52席の至福」が池袋駅発着で運転される際、豊島園駅で食材の積み込みを行うため、入線実績はそれなりに有るのだが、白い車体の4000系で客扱いとなると、果たして、どれだけ入線実績があったか。
1番ホーム車止めの後ろから。
続いて、改札口を出場し、1番ホームの車止めの後ろ側から、停車中の「奥武蔵51号」を撮影してみる。
最後にホームの中程から。
そして、再び改札口を入り、今度は「奥武蔵51号」の先頭車両付近へ。この時点で残り1分。乗り遅れないようにしなくては・・・
撮影後、発車間際の池袋行きに乗り込み練馬へ。およそ2分で練馬駅に着くと、急いで下りホームの2番ホームへ向かう。「奥武蔵51号」に先行しているとは言え、時間差は僅か3分ほど。階段を上がり、下りの2番ホームへ上がった時、「奥武蔵51号」は、すぐそばまで近付いていた。2番ホームの池袋方へ向かうほど余裕はなく、先程と同じく、ホーム中程で進入を撮ることにした。
練馬駅3番ホームに入線する「奥武蔵51号」
21時42分、「奥武蔵51号」は、練馬駅3番ホームに入線してきた。まずは進入シーンを撮影。そして振り向くと、ピッタリな場所に停車してくれた。
練馬駅3番ホームに停車する「奥武蔵51号」
練馬駅に到着した「奥武蔵51号」は、この後、西武球場前へ向かうことになるのだが、その際、折り返しのため、練馬駅池袋方にある4両編成しか入線できない引上げ線へ入る。ここも乗客を乗せた状態で入線することは、普段ではあり得ないため、このツアーの目玉の一つになっている。ただ、この時間なので、ホームからの撮影は難しいと判断。その分、所沢方面へ先行しておこうと、この撮影の直後、1番ホームに停車していた、有楽町線新木場からの所沢行き各停に乗り込んだ。しかし、私が、所沢行き車内に入り込んだ瞬間、このホームの池袋方では罵声が聞こえてきた。「奥武蔵51号」を撮ろうと待機していた人たちの間で、揉め事が起きたようだ。時間に余裕があれば、私もホームの池袋方へ行こうと考えていたが、行かないで良かった。
この後、所沢行きの各駅停車に終点まで乗り通し、所沢駅で接続していた飯能行きに乗り換え。西所沢まで先回りに成功した。ホーム上の発車案内器で、「奥武蔵51号」は、2番ホームに入線することを確認。私は、反対側の1番ホームへ移動し、「奥武蔵51号」の到着を待った。
西所沢駅2番ホームに入線する「奥武蔵51号」
22時36分、「奥武蔵51号」が小雨降る西所沢駅2番ホームに入線してきた。狭山線は単線。ここでも、練馬駅と同様、上り列車の到着を待ってからの発車のため、停車時間がある。
4号車に乗車していた、漫画家のヤスコーンさん。
このツアー列車には、何人か、知人が乗車していたが、この時点では最後部車両である4号車には、漫画家のヤスコーンさんが乗車されていたので、1番ホームからご挨拶。実は私、過去にヤスコーンさんが執筆した漫画に登場した撮り鉄のモデルになっています。興味のある方は、是非チェックしてみてください。
クハ4014側から編成全体を撮影する。
ヤスコーンさんへのご挨拶後、最後部車両、クハ4014側からも編成全体を撮影してみる。そして・・・
西武球場前からの池袋行き各停が到着。
22時40分、西武球場前からの上り池袋行き各停5366列車が到着。入れ替わりに「奥武蔵51号」が発車となる。5366列車との並びを撮った後、跨線橋へ移動。
西所沢駅を発車。狭山線へ入っていく「奥武蔵51号」
22時42分、「奥武蔵51号」は、西武球場前へ向けて、西所沢駅を発車。狭山線へと入っていった。
この後、私も、後続の列車に乗り込んで西武球場前へ・・・ 当初は、そうするつもりであったが、イベントの趣旨からして、西武球場前駅は、ツアー参加者以外、ホーム上での撮影は出来ないのではと予想。更に、終電までの時間があまり無かったこともあり、「奥武蔵51号」の撮影は、この西所沢駅で終了とした。
私は、西所沢駅で一度改札を出場。再度入場した後、所沢経由で帰宅の途に就いた。
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