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秩父鉄道 開運特別ヘッドマーク掲出編成と快速「EL新春みつみね号」を撮影する

約3週間前、1月3日の撮影記です。

秩父鉄道は、毎年、元日から3日間、急行列車に使用される6000系電車に、「開運号」のヘッドマークを掲出し、一部の急行列車を、「開運号」として運転していた。これは、先代の急行用車両である3000系、更にその前の300系が現役だった頃から行われている恒例行事であり、私も、15年以上、「開運号」の撮影を兼ねて、秩父を訪れ、初詣も秩父神社へ行くようにしていた。しかし、2023年の正月は、今までと状況が変わってしまった。なんと、急行列車へのヘッドマークの掲出をやめて、通勤用車両2編成に、開運特別ヘッドマークを掲出するという。さらに、1月1日から3日までの3日間は、電気機関車が12系客車を牽引する、快速「EL新春みつみね」を、熊谷~三峰口間に1往復運転するという。日頃は、貨物列車を牽引している電気機関車が、客車列車の先頭に立つ姿は、どうしても撮っておきたい。

と言う訳で、急行列車としての開運号の運転はなくなってしまったが、三重単、開運特別ヘッドマーク、EL新春みつみね号の撮影に合わせて、初詣は、今年も秩父神社へ行くことにした。

1月3日、7時19分に西武秩父駅に到着した私は、そのまま連絡通路を歩き、秩父鉄道の御花畑駅へ。西武線の車内でスマートフォンを使用し、事前に秩父鉄道の1日乗車券は購入済みで。スマートフォンの画面を見せるだけで、御花畑駅の改札口を通過できるのは有り難い。私は、7時28分発の羽生行きに乗車し、まずは、お隣の秩父駅へ移動する。

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御花畑駅で遭遇した開運特別ヘッドマーク掲出編成。

入線してきたのは、ラッピング電車「秩父三社トレイン」として運行中の7505F。しかも、「開運」のヘッドマークが掲出されている。開運特別ヘッドマークを掲出しているのは全部で2編成だが、そのうちの1編成は、ラッピング電車への掲出だった。この日最初に乗車する秩父鉄道の列車が、いきなり開運号に当たるとは、これは新年早々幸先が良いかも。

列車は僅か2分で、秩父駅に到着。ここから先、更に大野原駅まで移動して、電気機関車の三重単を撮影したのは、2つ前の記事の通りである。

さて、三重単を撮影を終えた私は、大野原駅から上り列車に乗車し、長瀞方面へ移動する。早朝出発と言う事で、温かい車内で眠くなってしまい、乗車してからすぐにうとうとと眠りについてしまった。やがて列車は野上駅に到着。ここで、下り列車との交換のため、少々停車するのだが・・・

なんと、ここで交換した影森行きに充当されていたのが、もう1本の開運特別ヘッドマーク掲出編成だった。どうりで停車時間を利用して、ホームに降りた人の中に、カメラを持った人が何人かいたわけだ。気が付いた時には、時すでに遅し。諦めて先を目指す。

9時12分、樋口駅に到着。ここでは、駅近くの有名撮影地にて、「EL新春みつみね号」を撮影するのだが、樋口駅では、その前に撮影したいものがあった。それまでには少々時間があったので、前から気になっていた駅周辺の場所を散策。そして、気になった場所の確認を終えた後、樋口駅の三峰口方にある踏切付近の歩道より、カメラを構えて、ある列車の到着を待った。

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6000系6001Fによる各駅停車三峰口行きが到着。

9時59分、下りの各駅停車三峰口行きが樋口駅に到着した。この列車、なんと急行用の6000系による運転。秩父鉄道では、昨年10月、ふかや花園駅の目の前に、「ふかや花園・プレミアムアウトレット」が開業することに伴い、ダイヤ改正を実施。その際に、6000系の各停運用が誕生した。この列車、実は樋口駅で、後続の急行列車を先に通すことになっており、休日ダイヤに限り、10時03分頃に、6000系同士の追い越しシーンが見られることになった。今回、人が多くても、樋口駅周辺を撮影地に選んだのは、6000系同士の追い越しシーンを撮るためである。

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6003Fの急行「秩父路1号」が、6001Fの各停を追い越す。

10時03分、急行「秩父路1号」が樋口駅を通過した。この日、急行「秩父路1号」の運用に入ったのは、初代急行型電車である300形リバイバルカラーを纏う6003Fだった。

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6003Fが接近してきたところで再度撮影。

これまで急行中心の運用だった6000系の各停への進出。ご覧のように、6000系は、正面の愛称表示器を使って種別を表示するため、ヘッドマークを掲出してしまうと、各停運用に入れない。実際に各停運用に就く6000系の姿を見て、今年から急行用車両ではなく、通勤用車両へヘッドマークを掲出するようになった理由が、よく理解できた。

6000系同士の追い越しシーンを撮り終えた私は、樋口~野上間の有名撮影地へと移動する。「EL新春みつみね号」もこの日が最終日。初日、2日目と沿線の各撮影地は大変賑わったと聞いていたが、最終日もその状況は同じで、私が到着した時点で、数え切れないほどの人が待機していた。とりあえず、一脚を伸ばして、前の人の頭を交わしながら撮影を続けることに。

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7506Fによる各停熊谷行き。

10時39分、7506Fによる熊谷行き各停がやって来た。この列車が、撮影地に到着後、撮影体制を整えて最初に通過した列車。この体制で撮れれば、「EL新春みつみね号」の撮影に支障はなさそうだ。

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7501Fによる各駅停車三峰口行き。

10時51分、この場所に到着から初の下り列車となる各駅停車三峰口行きがやって来た。この列車には、7500系のトップナンバー、7501Fによる運転。同編成は、2021年4月より、秩父市が舞台設定のモデルとなったアニメ三部作、「あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない」「心が叫びたがってるんだ」「空の青さを知る人よ」のキャラクターや劇中画をラッピングした「超平和バスターズトレイン」として運行されている。

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5000系5003Fによる各駅停車羽生行き。

11時19分、5000系5003Fによる、各駅停車羽生行きがやって来た。5000系は、東京都交通局、都営三田線で活躍していた6000形を譲り受けた車両。秩父鉄道に嫁いで今年で24年。最近では、5000系が来ると、しっかり撮影しておこうという気持ちでカメラを向けている。

5003Fによる羽生行きが、樋口駅で快速「EL新春みつみね号」と交換する。私も、これまで以上に気合を入れて撮影に臨む。そして・・・

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デキ501を先頭に三峰口を目指す快速「EL新春みつみね号」

11時24分、快速「EL新春みつみね号」がやって来た。2両の電気機関車が、パレオエクスプレス用の客車を挟むような形で連結されているが、三峰口方の先頭を飾ったのは、デキ501。ご覧のように、かつての寝台特急「あけぼの」を模したようなヘッドマークがとても良い感じ。そして、正月飾りも掲出されて、正月気分を高めている。

この列車が通過していくと、撮影地に集まった方々の8割ぐらいの方達が撤収。私も、当初は、撮影後、すぐに撤収し、後続の各駅停車で、「EL新春みつみね号」を追跡する予定だったが、あまりの人の多さに、これは樋口駅へ行くまでに時間がかかると判断し、追跡は断念。ここで、貨物列車を1本撮影するために、もう少し、この場に留まることにした。

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5000系5002Fによる各駅停車三峰口行き。

「EL新春みつみね号」通過から12分後。後続の各駅停車三峰口行きがやって来た。この列車に充当されていたのは、5000系5002F。しっかり順光で撮れたので、これは乗らずに撮影して正解だった。

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7800系7803Fによる各駅停車羽生行き。

11時46分、7800系7803Fによる上りの羽生行きがやって来た。この場所では、この20分後、下りの貨物列車までを撮影して撤収。樋口駅から、下り列車に乗り込み秩父へ戻り、秩父神社で初詣。その後、上り列車で波久礼へと移動。波久礼駅手前、国道の歩道から「ELみつみね号」を撮影することにした。

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7504Fによる各駅停車熊谷行き。

15時23分、7504Fによる各駅停車熊谷行きがやって来た。この撮影地に到着後、すぐに上りの貨物列車、そして、この熊谷行きと、続けて上り列車が2本来てくれたが、この列車の後が、「EL新春みつみね号」となる。この場所は、4両編成までがベストのため、最初から編成全体を入れて撮ろうという思いはないが、季節柄、太陽が山に沈み始めており、あと10分持つかどうか微妙な感じだった。今更、他の場所に行くこともできないので、もう腹を括るしかない。

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デキ105を先頭に熊谷を目指す「EL新春みつみね号」

15時30分、お目当ての「EL新春みつみね号」がやって来た。太陽の動きが本当に早く感じられ、出来れば、あと1分、いや30秒でも早く来てくれたらと思ってしまった。

撮影を終え、撤収作業を始めようとしたところ、背後から下り列車がやって来た。慌ててカメラを向けてみると・・・

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7505Fによる各駅停車影森行き。

「EL新春みつみね号」と入れ替わりにやって来た下り列車は、ラッピング電車、秩父三社トレインによる影森行き。早朝、御花畑から秩父までの1駅間だけお世話になった電車だ。朝はスマートフォンでの撮影だったので、後追いではあるが、この場所で、再度、しっかり撮ることが出来て良かった。

この後、波久礼駅へと戻り、下り列車で御花畑へ向かう。

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波久礼駅に進入する7804Fによる各駅停車三峰口行き。

波久礼駅15時58分発の三峰口行きに乗り込む。開運特別ヘッドマークを掲出しているのは、全部で2編成あり、もう1編成は7001F。朝は撮り逃しているだけに、御花畑へ戻る際に、どこかで遭遇できれば撮りたいと思い調べてみたところ、乗車中の三峰口行きとは、和銅黒谷駅で交換することが判明。しかも、私が乗車している三峰口行きの方が、1分早く到着するため、上手くいけば和銅黒谷駅で進入シーンが撮れそう。定刻通り走ってくれることを祈りながら和銅黒谷へ。

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和銅黒谷駅に入線する7001Fによる各駅停車熊谷行き。

和銅黒谷には、予定通り先着することが出来た。ホームの中程からカメラを構え、接近してくる7001Fを捉えることが出来た。撮影後、速やかに停車中の三峰口行き車内へ戻り、そのまま御花畑まで乗車。その後は、焼鳥「省松」さん に立ち寄った後、西武秩父駅から特急ラビューで帰宅した。

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