西武4000系 ダイヤ改正で誕生した秩父鉄道線内直通急行を撮影する
4月1日の撮影記です。
3月18日に実施されたダイヤ改正では、西武鉄道と秩父鉄道の直通運転に大きな動きがあった。休日の朝、飯能始発として2本運転されていた、秩父鉄道直通、長瀞・三峰口行きが、1本減らされ、その代わりに、横瀬始発の長瀞行きが1本設定された。つまり、三峰口行き直通電車は1本のみではあるが、長瀞行き直通電車は2本運転されることになり、長瀞方面と三峰口方面で直通列車の本数が異なることとなった。そして、長瀞行きに関しては、御花畑駅から先、秩父鉄道線内は秩父駅、皆野駅のみに停車する急行での運転になるとのこと。西武4000系にとっては、秩父鉄道線内限定とは言え、3年ぶりに優等列車運用が復活することになった。
4月1日、私は、西武4000系による秩父鉄道線内急行運転の様子を撮ろうと思い、秩父鉄道沿線へ向かった。まずは、急行長瀞行きを撮影することになるのだが、この列車は、後追いで撮らない限り、どこで撮影しても順光では撮れない。悩んだ末に、和銅黒谷駅で撮影することにした。私は、飯能からの直通列車に先行する形で秩父入り。御花畑駅9時44分発の羽生行きに乗り込み、和銅黒谷駅へ。約10分で和銅黒谷駅に到着するが、ここで下りの急行列車と交換するため、少々停車するという。
私は、ホームの羽生方先端で下り急行列車を待つことに。9時57分、ホームのない側線に急行列車が入って来た。
和銅黒谷駅を通過する急行「秩父路1号」
ホームのない側線を通過する急行「秩父路1号」。この日、「秩父路1号」に充当されていたのは、6000系のトップナンバー、6001Fだった。少しでも季節感を出そうと思い、線路沿いのしだれ桜を入れて撮影してみた。
和銅黒谷駅を発車する7002Fによる羽生行き。
急行列車の通過後、私がここまで乗車してきた羽生行きが発車。ご覧のように、この羽生行きに充当されていたのは、東急電鉄8500系を譲り受けた7000系の7002F。この編成の先頭車は、東急時代、中間車だった車両を先頭車に改造しており、独特の顔つきとなっている。長瀞トリックアートのヘッドマークを掲出しているが、予定では、3月末までの掲出となっていた筈だが、撮影日は4月1日。車両運用の都合で、掲出が続いていたのかもしれない。
この後、私はホームの中程に移動し、4000系による急行列車の通過を待つことに。
和銅黒谷駅に進入する西武鉄道からの直通急行。
10時05分、飯能発の急行長瀞行き(西武線内は各停)がやって来た。この日、長瀞行きに充当されていたのは、4017F。Twitterの目撃情報を見てみると、種別幕は、御花畑駅から急行にするようで、4000系の優等列車を見られるのは、秩父鉄道線内に限られるようである。
ちなみに、ICカード導入キャンペーンで、急行料金が無料となっていた、秩父鉄道の急行「秩父路」は、4月1日から急行料金が復活しており、秩父鉄道線内には、急行料金が発生する急行列車と、西武4000系による急行料金不要の急行列車とが混在することとなった。
さて、急行列車で長瀞へ向かった4000系は、長瀞駅到着後、御花畑行きとなって折り返してくる。私は、この御花畑行きを撮るために、次の下り列車で、お隣の大野原駅へと移動。同駅の構内踏切付近から撮影することにした。
大野原駅に進入する西武4000系による各駅停車御花畑行き。
10時34分、4017Fによる各駅停車御花畑行きが大野原駅に到着した。駅に隣接した黒谷NO10踏切が、タイミング良く、お色直しの最中と言う事で、黄色一色となっている警報機なども入れて撮影してみた。
撮影後、急いで御花畑行きに乗り込む。最後部車両に乗車したが、この車両には、他に乗客の姿はなく貸切状態。4両編成で何人の乗客が乗車しているのだろうか。実質的には、回送列車と言っても過言ではない。列車は、5分ほどで御花畑駅に到着した。到着後、跨線橋を渡り改札口へ。この日は、この後、分刻みのスケジュールとなっていたため、撮影はいったん終了し、改札口横の蕎麦屋さんで、早目の昼食を摂ることにした。食事中に、4000系の回送列車は、横瀬始発の急行長瀞行きに充当されるため、回送列車として横瀬駅へ向けて走り出していった。
早目の昼食を食べ終えた私は、西武秩父駅へ向かって移動を開始する。その際、秩父鉄道の御花畑NO2踏切を通った際、こんな光景が目に入って来た。
西武秩父駅3番ホームに入線していたラビュー。
普段は特急列車が発着しなかった筈の西武秩父駅3番ホームに、ラビューが停車しているのを発見。この時、時刻は10時52分。時刻からして、西武秩父駅10時22分着の「ちちぶ67号」として到着した車両ではないかと思われる。この直後、特急専用の1番ホームには、「ちちぶ9号」が到着することになっており、西武秩父駅に2本のラビューが顔を合わせることになるものと思われる。これは一度じっくり撮影しておきたい。
撮影後、急いで西武秩父駅前へ。ここからタクシーに乗り込み、影森方面へ向かう。これまで、長瀞方面への直通列車を撮影していたが、直通列車は、三峰口方面へも1本だけ残されており、三峰口へ向かった4000系が、三峰口到着後、西武秩父行きとして折り返してくることになっている。4000系による御花畑行きを撮影した後、後続の下り列車で移動すると、その列車は影森駅で4000系の西武秩父行きと交換するため。列車だけで移動した場合、撮影できる場所は、西武秩父駅周辺か、影森駅のホームのみとなってしまう。その為、西武秩父駅からタクシーを利用して、御花畑~影森間の駅間の撮影地へ向かうことにした。タクシーで向かったのは影森郵便局。この近くの踏切で撮影しようと思ったのだが、私が地図を見誤り、郵便局では行き過ぎだった。結局は、郵便局より少し手前になる御花畑NO15踏切へ。
影森~御花畑(西武秩父)間を行く4000系の西武秩父行き。
11時14分、4000系による各駅停車西武秩父行きがやって来た。この日、三峰口まで乗り入れた4000系は4021F。西武秩父行きなので、普段から見慣れた行先表示ではあるが、秩父鉄道特有の古レールを使用した架線駐を入れることで、秩父鉄道線らしさが出せたかと自分では思っている。
この撮影を以て、西武4000系の秩父鉄道線内の撮影を終了とした。この日は、秩父鉄道のSL列車「パレオエクスプレス」の2023年ファーストランの日。この後は、「パレオエクスプレス」の撮影に移行した。
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コメント
私は池袋線系を担当している運転士です。
ダイヤ改正後、この列車が絡む乗務はまだ無いのですが、この記事を拝見して、長瀞と三峰口から帰ってくる列車が客扱いで運用されている事を初めて知りました←オイオイ
マジか…回送だと思ってた…各停御花畑行きとは…💧
教えて下さりありがとうございますm(_ _;)m←こいつの頭もお花畑
投稿: 新鮮池袋 | 2023/04/18 09:29
新鮮池袋さん、コメントありがとうございます。
池袋線系で運転をされているとのこと。知らない間に、お世話になっていることもありそうですね。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
秩父鉄道線内の4000系運用。私も、ダイヤ改正直後に、Twitterで知って、これは早い段階で取り上げておこうと思い、秩父へ向かいました。
本文でも触れましたように、御花畑行きは、実際に乗車しましたが、影森方面へ向かう下り列車の続行運転だったこともあり、車内はガラガラでした。しかし、三峰口から戻って来る西武秩父行きに関しては、影森駅で始発の上り列車と接続していることもあり、三峰口~影森間に関しては、長瀞始発の御花畑行きよりも利用率が高いのではないかと思います。
この運用に関しては、まだまだ撮影しきれてない部分もありますので、機会があれば、今後も取り上げていきたいと考えております。
投稿: TOMO | 2023/04/27 08:38