秩父鉄道 「わくわく鉄道フェスタ2023」会場へ行く その1
およそ3週間前。5月20日の撮影記です。
秩父鉄道は、毎年5月中旬に「わくわく鉄道フェスタ」と称したイベントを開催している。ここ数年、コロナ禍の影響を受け、開催地を三峰口駅構内にある「SL転車台公園」に移して開催されていたが、今年は、4年ぶりに広瀬川原車両基地での開催となった。久々の車両基地での開催。これは是非とも行っておきたい。
当日、私は、武蔵野線の新小平駅より、大宮行きの「むさしの号」に乗り込み大宮へ。そこから高崎線に乗り換え熊谷へ出て、熊谷駅を10時15分に発車する広瀬川原車両基地行き2本目の直通列車で、会場へ向かう予定であった。しかし、「むさしの号」乗車中に、先行列車が北朝霞~西浦和間で車両点検を行う事となり、大宮駅の到着が遅れ、当初予定していた高崎線の列車に乗り継げなくなってしまった。しかし、高崎線の車内で、秩父鉄道のデジタル版一日乗車券を購入しておいたことで、乗り換えもスムーズに進み、会場直通の臨時列車に乗り継ぐことが出来た。会場内は、Suica等のICカードでの精算が出来ないため、熊谷駅の秩父鉄道改札口前は、券売機に並ぶ人と記念乗車券を買う人の行列が出来ており、一日乗車券が無かったら、会場直通臨時列車には間に合わなかったと思う。
熊谷駅に停車中の広瀬川原車両基地行き臨時列車。
この日2本目の広瀬川原車両基地行き臨時列車に充当されていたのは、東急電鉄8500系を譲受けた7000系のトップナンバー編成、7001Fだった。発車まで残り3分と言う状況で、3両編成のうち、先頭車両と2両目はほぼ満員状態。比較的空いていた最後尾車両に乗車。広瀬川原車両基地へ向かった。
列車は、僅か6分で広瀬川原車両基地に到着するが、降車用のタラップは、先頭車両と2両目の2か所のみに設置され、順番に降車となるため、私が乗車した最後尾車両の乗客が降車するまでには少々時間がかかる。結局、タラップを使用して会場内に足を踏み入れたのは、車両基地到着から10分ほど経過した頃であった。
臨時精算口付近より留置中の車両を撮影。
タラップを降りて暫く進むと、臨時精算口があり、ここで乗客の乗車券を確認する。私は、デジタル版の一日乗車券を使用していたので、スマホの画面を見せて通過する。そして、通過後、人の流れが落ち着いたころを見計らって、留置中の車両を撮影する。後に、この場所が電車の撮影会場となるが、この時点では、7000系の7002Fと5000系の5003Fが留置中。7002Fは、熊谷駅発1本目の会場直通列車に使用されたのではないかと思われる。
7002Fと5003Fの並びを撮影した後、少しずつ会場の中へと進んでいく。
C58 363号機は、わくわく鉄道フェスタのヘッドマークを掲出して展示されていた。
週末を中心に、熊谷~三峰口間を1往復するSL列車「パレオエクスプレス」は、この日お休み。C58は運転台を公開。客車は休憩用車両として開放されていたが、C58の運転台見学は大人気。行列が出来ていた。
電気機関車3色並び。
鉱石列車の牽引に活躍中の電気機関車。今回のわくわく鉄道フェスタでは、デキ501、デキ201、デキ105の3両が展示された。
機関車3台並びを正面から。
せっかく3台の機関車が並んでいるので、様々な角度から撮ってみよう。まずは正面から。
デキ501とデキ201との並び。
次に3台ではなく2台。デキ501とデキ201との並びを撮ってみる。日頃は、パレオエクスプレスの送込み回送の牽引が主体となっているデキ201。今の黒塗装になってからは、ヲキ・ヲキフの長編成を牽引している姿を撮ったことが無いので、是非そんなシーンも撮ってみたい。
デキ105。
2021年10月に茶色に塗り替えられたデキ105。塗装変更後、ヲキ・ヲキフを牽引しているところを順光で撮ったことが、まだ無い。今年中には、鉱石列車の先頭に立つ姿を順光で撮りたいところではある。
この後は、電車の3本並びを撮影する。臨時列車に使用された車両も入替が終わり、撮影タイムに入るが、電車に関しては、展示車両が、広瀬川原車両基地からの帰りの臨時列車に充当されるため、電気機関車よりも撮影時間が短い。
7000系2編成と5000系の並び。
元都営地下鉄三田線の6000系を譲受けた5000系は、現在3編成が秩父鉄道で活躍している。秩父鉄道の一員となって既に20年以上が経過。都営地下鉄三田線時代から通算しても半世紀近く走り続けており、そろそろ後継車種も気になるところ。地味かもしれないが、わくわく電車フェスタの撮影会で、5000系3本並びと言うのも良いかもしれない。
撮影会会場での撮影は、これにて終了。この後は、車両基地の奥の方へと進んでいく。
引退したデキ108とデキ107。
岩手県の松尾鉱業鉄道から1972年に譲り受け、2020年に引退したデキ108。引退後は、先に引退したデキ107と連結された状態で車両基地内に留置されていた。国鉄のEF15を小さくしたような車体で、私自身、秩父鉄道の電気機関車の中では、一番好きな車両だった。久々に再会できたことは、とても嬉しい。
部品取りとなっている5004F。
デキ108とデキ107の近くには、5000系の5004Fの一部車両が留置されている。この編成は、2011年11月1日に、樋口~野上間を走行中、ダンプカーと衝突。デハ5004が大破し、3両すべてが運用を離脱。残った2両が部品取り車両となり、広瀬川原車両基地内に残されている。
そして、この車両の反対側に回ってみると・・・
部品取り車両として留置されている旧東京都交通局の6000系。
5004Fの生き残り2両と繋がった状態で留置されているのは、旧東京都交通局の6000系のままの状態で残された部品取り車両。この車両を撮影した通路の先には、ディーゼル機関車の運転席乗車体験が行われているが、ちょうどお昼休みと言う事で、運転体験に参加しなくても、この場所に立ち入ることが出来た。
部品取り車両と言えば・・・
12系客車の部品取り車両。
2000年に、JR東日本から「パレオエクスプレス用」として、12系客車が4両譲渡されたが、それ以外にも、部品取り用として、オハ12 363が譲渡されていた。部品取り車両として23年間、車両基地の片隅に佇んでいるのだが、ご覧のように、かなりボロボロ。わくわく鉄道フェスタ開催時には、よく目にしていたが、今回、改めて、オハ12 363を撮影してみた。
その2へと続きます。
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