E217系Y-2編成の廃車回送を撮影する
では、ここで順番を入れ替えまして、本日、9月12日の撮影記です。
遅めの夏休み3日目を頂き、朝から西武線沿線を中心に撮影をしていた私。昼頃に、Ⅹ(旧Twitter)を見てみると、E217系、Y-2編成の廃車回送が行われているとの情報を入手。午後からは、この廃車回送を撮ることにした。
E217系は、横須賀線・総武快速線で運用されていた113系の置き換えを目的として、1994年に登場したJR東日本の近郊型車両で、混雑緩和のために、近郊型車両としては初の4扉を採用。1999年までの5年間に亘り増備が続けられた。長年に亘り、横須賀線、総武快速線と、総武快速線、更に直通運転をしている内房線や外房線などで活躍を続けてきたが、製造から25年以上が経過。老朽化のため、2020年より、次世代車両、E235系への置き換えが始まった。今回、廃車となったY-2編成は、量産先行車最後の生き残りで、Y-2編成の廃車により、量産先行車は全滅となる。
E217系の廃車回送は、大船から東海道本線、武蔵野線、中央本線、篠ノ井線を経由し、長野総合車両センターへ向かう。平日とは言え、有名撮影地は、それなりの混雑が予想された。人が多くても撮影できる場所を考えた結果、中央本線の多摩川橋梁で撮影することを選択。日野へ向かった。
最寄りの日野駅に到着したのは、13時30分頃のこと。多摩川橋梁は、光線状態の良い上り線側か、光線状態は良くないが被りの心配のない下り線側か。撮影地へ向かって歩く際、どちらに行くか悩んだが、結局は、光線状態の良い上り線側を選択。先客の方に配慮しながら場所を決めて、廃車回送を待った。
現地到着から約15分。14時05分頃になるが、E217系Y-2編成の廃車回送が近付いてきた。
解体先の長野総合車両センターを目指し、中央本線多摩川橋梁を渡るE217系Y-2編成。
長野総合車両センターへの帰らぬ旅。Y-2編成を長野までエスコートしたのは、電車と客車、どちらにも連結が可能な双頭連結器を装備したEF64 1031号機。長岡車両センターには、この1031号機の他、1030号機と1032号機、合わせて3両のEF64に双頭連結器が装備されており、総合車両製作所新津事業所で落成した車両を、首都圏の車両基地へ送り込んだり、新車の投入に伴い廃車となった車両を、解体先の長野総合車両センターへ送り込むと言った配給列車の牽引業務をこれまで繰り返してきたが、JR東日本では、配給列車牽引用の新型事業用電車E493系を製造し、量産先行車が本格運用開始に向けて各地で試験が繰り返されており、双頭連結器を装備した機関車に残された時間は、そう長くなないのかもしれない。それだけに、順光で撮影できて良かった。
グリーン車を中心に撮影。
さて、ここではY-2編成の廃車回送のみを撮影する予定だったが、通過後も、少しだけ撮影を続けることにした。その理由とは・・・
東京へ向かう209系1000番台、トタ81編成。
Y-2編成の廃車回送通過からおよそ7分後。209系1000番台、トタ81編成による快速東京行きが背後からやって来た。E233系へのグリーン車連結に向けた準備工事のため、常磐線各駅停車から転用されてきた209系1000番台車。グリーン車連結に向けた4号車へのトイレ取り付け工事も8割方終了し、助っ人として中央線にやって来たこの車両も、引退が近付いてきているのではないか。最近では、見かける度に、そんな事を考えてしまっている。後追いではあるが、順光で撮影できたことは嬉しかった。
209系トタ81編成の撮影を以て、多摩川橋梁から撤収。風が吹いているとは言え、残暑厳しい午後。河川敷も暑かった。
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