西武40000系 40163Fの甲種輸送を撮影する
11月4日から5日にかけての撮影記です。
西武鉄道は、今年度、40000系ロングシート車を4編成製造することになっているが、今年度の40000系新製車両第3弾となる、40163Fが製造メーカーである川崎車両の兵庫工場で落成し、11月1日に6~10号車が、11月2日に1~5号車が出場した。
これまで、西武鉄道40000系の甲種輸送は、木曜日に5両が出場。翌日の金曜日に残り5両が出場し連結。10両編成となって東へ。土曜日に横浜羽沢、そして日曜日の朝、新秋津に到着するというパターンであったが、この40163Fは、いつものパターンとは1日早く、水曜日に5両が出場してきた。実は、今年度の40000系増備車第1弾である40161Fも、1日早いペースで出場しており、40163Fに関しても、40161Fと同じパターンで、土曜日の朝に新秋津へ到着と判断した。
11月4日早朝、私は、40163Fの甲種輸送を撮影するため外出する。40000系の甲種輸送最終日は、横浜羽沢駅から新秋津を目指すこととなるが、これまで、武蔵野線の多摩川橋梁など、どうしても府中本町駅周辺での撮影に限られてしまっていた。そこで、この日は早起きして鶴見へ向かう事に。X(旧Twitter)を検索してみると、前回、40162Fの甲種輸送が、8時6分頃、京急の花月総持寺駅付近を通過していることが解り、8時までに鶴見駅に着くようにして移動を開始した。実際に到着したのは、7時50分頃のこと。撮影後、すぐに折り返すことを考慮し、まずは、ここまでの運賃を精算するべく改札口を出場。すぐに再入場をして、準備万端。ホームの横浜方で、甲種輸送の通過を待つことにしたのだが・・・
通過予定時刻を過ぎても、40163Fの甲種輸送は現れない。ホーム上には、甲種輸送目当ての同業者も数名居たが、8時30分を過ぎると、あきらめたのか、少しずつ少なくなっていった。今日に限り、時刻を変更して、もう新鶴見へ行ってしまったのだろう。そう考えることにして、X(旧Twitter)に掲載されていた、新鶴見信号場の発車時刻の3分前である8時45分まで待機したが撤収することにした。
鶴見始発の京浜東北線大宮行きに乗車し、川崎駅へ向かい、駅構内のうどん店で朝飯を食う事に。その際、Ⅹ(旧Twitter)で情報収集していると、新鶴見信号所から先、40163Fの甲種輸送が運転されていないことを知る。急遽、この先の予定を変えて、40163Fが前日到着している筈の横浜羽沢駅へ向かう事にした。川崎駅から南武線で武蔵小杉へ。そこから、JR・相鉄直通線に乗車し、羽沢横浜国大駅へ。改札口を出て、横浜羽沢駅を横断する陸橋へ向かうと、構内に40163Fが留置されているのを確認。早速撮影することにした。
横浜羽沢駅構内に留置中の40163F。
40163Fは、ご覧のように、かつて、荷物列車が発着していたホームではなく、屋外の留置線に留められていた。機関車も連結されておらず、また、西武の263Fも小手指車両基地内でパンタグラフを下ろした状態で留置されているという情報もあり、どうやら、翌朝まで動きはなさそう。冷静になって考えてみれば、いつものように、木曜日と金曜日、2回に分けて川崎車両を出場すると、2回目が11月3日の祝日となる事から、今回は、川崎車両側の都合で、1日早く出場。一方の西武側は、日曜日じゃないと受け入れられない(推定)ことから。この横浜羽沢駅でもう一泊と言う事になった模様。
陸橋上で撮影していると、同じく40163Fにカメラを向けている方が3名いらっしゃった。撮影がてらお話した後、名刺交換してみる。そのうちのお一人は、TS日本鉄道旅行企画株式会社という会社の代表取締役社長、ターナー・スティーブンさん。海外からの観光客を相手に、日本での鉄道旅行に特化した企画を提案する会社だそうで、ご自身も、東急線沿線在住の鉄道ファン。更に同行していた方は、小田急線沿線在住の鉄道ファンと言う事で、話はサステナ車両の話題に。まさか、こんなところで、東急線・小田急線沿線にお住いの鉄道ファンと交流が出来るとは、予想外の展開でした。
結局、この日の甲種輸送の撮影は、横浜羽沢駅での撮影のみで終了。せっかく横浜方面まで来たので、春ごろからの宿題を少しずつ片付けた後、横浜で名物のサンマーメンを食べて東京へと戻りました。
翌日、いよいよ40163Fが西武線の線内に入線する。まさかの横浜羽沢2泊で、昨日の撮影は空回りに近い状態だったため、自分にとっては、まさに仕切り直しである。
前日に引き続き、早起きして鶴見まで・・・とはならず、近場で済ますことに。とは言え、多摩川橋梁以外の場所で撮影したいという気持ちは、前日と変わらず。天気が曇り気味と言う事で思い付いたのが、西国分寺駅から8分ほど歩いたところにある泉町陸橋。晴れていたら、ほぼ終日逆光となる場所だが、曇り気味ならなんとかなる筈。とは言え、歩道から金網フェンス越しでの撮影となるため、万が一、人が多かったら、西国分寺駅に戻るつもりで向かったが、8時50分頃、現地に到着すると、この時点で同業者の姿はなし。予定通り、この場所で撮影をすることにした。
209系やE231系にカメラを向けながら待つこと約20分。背後から、こんな列車がやって来た。
EF210-349号機の単機回送。
時刻からして、新座貨物ターミナル発沼津行き5097列車と思われるが、この列車は、新座貨物ターミナル~新鶴見信号場間で、新鶴見機関区に所属するEF210(桃太郎)と、仙台総合鉄道部所属のEH500(金太郎)との重連になるのだが、この日は、EH500の姿はなく、連なる貨車も無いため、見た目はEF210の単機回送である。線路敷地外から伸び放題伸びている枝が気になるが、木が生えているのは、マンションの敷地内だけに、伐採は難しいのかもしれない。
そして、時刻は9時17分。40163Fの甲種輸送がやって来た。
EF65 2070号機に牽引され、武蔵野線を走行する40163F。
この日、40163Fの甲種輸送を担当したのは、新鶴見機関区に所属するEF65 2070号機。横浜羽沢で2泊してしまったが、SNSで調べてみると、横浜羽沢までも、この車両が牽引していたとのこと。最近の40000系甲種輸送は、吹田貨物ターミナルから新秋津まで、同じ機関車が牽引するパターンとなっており、今回は、横浜羽沢駅で2泊したことになるが、それでも、機関車の運用については、このパターンを崩さなかった。
この後、もう少しだけ、この場所に留まり、後続の貨物列車を撮影する。
EF210-16号機が牽引する5082レ。
40162F甲種輸送通過からおよそ10分。岩国発越谷貨物ターミナル行き5082列車がやって来た。この列車を牽引していたのは、岡山機関区に所属するEF210-16号機。前回、40162Fの甲種輸送撮影の際には、岡山機関区所属車両ではなく、吹田機関区所属の車両による代走だったが、この日は、しっかりと岡山機関区の車両が充当されていた。
5082列車の撮影を以て、泉町陸橋から撤収。徒歩で西国分寺駅へと戻り、西国分寺駅から武蔵野線で新秋津へ。この後は、西武線の線内へと撮影場所が移るが、40000系の甲種輸送は、これまでに何度も撮影しているため、新秋津での撮影は省略。別件の撮影を済ませた後、西武線内1回目の輸送は、小手指駅で行うことにした。
263Fに牽引され、小手指駅に進入する40163Fの1~5号車。
12時02分、263Fに牽引された40163Fの1~5号車が、小手指駅3番ホームに到着した。ホームの池袋方先端で入線シーンを撮影した後、ホーム上を飯能方先端へ200メートルほど移動。
263Fに牽引され、小手指車両基地へと進んでいく。
40163Fの1~5号車は、小手指駅3番ホームに5分ほど停車した後、263Fに引かれて、小手指車両基地へと進んでいった。
この後、別件を撮影するため、入間市まで往復。撮影を済ませた後、40163Fの6~10号車の牽引のため、新秋津へ送り込まれる263Fの回送から撮影を再開する。撮影後の昼食休憩を考慮し、今回は、秋津3号踏切で、新秋津に向かう263Fを撮影することにした。
40163Fの6~10号車の輸送のため、連絡線を行く263F。
14時06分、263Fの回送列車がやって来た。この場所で263Fの送込みを撮ったのは、今回が初めてだったが、良い感じに撮ることが出来た。
この後、5分ほど歩いて、ぎょうざの満州へ移動し、遅めの昼食。そして、昼食後は、西所沢駅へ移動。同駅の1番ホームから、263F+40163Fの6~10号車の通過を待つことにした。
263Fに牽引され、小手指車両基地へ向かう40163Fの6~10号車。
15時29分、263Fに牽引された40163Fが西所沢駅に近付いてきた。引上げ線には、狭山線の運用に就く249Fが入線しており、249Fも絡めて撮影してみた。この撮影を以て、西所沢駅から撤収。40163Fの甲種輸送の撮影も、今回は西所沢駅で終了とした。
2023年度増備車第3弾、40163Fの到着により、6000系の玉突き転配、2000系の廃車が更に加速するものと思われる。2000系と合わせて、6000系若番編成の池袋線での記録も進めておかないと・・・
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