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西武新宿線 山の主4000系を使用した団体臨時列車を撮影する その1 

1月14日の撮影記です。

この日、西武新宿線では、「山の主で行く新宿線大冒険ツアー」と称した団体臨時列車が運転された。「山の主」とは、日頃、飯能~西武秩父間を走行している4000系のこと。新宿線の現役乗務員が考案し、4000系が普段走行することが無い新宿線系統を走行するツアーで、事前に知らされているのは、新所沢駅3番ホームから10時05分頃出発し、16時頃に新所沢駅1番ホームに戻って来るという事のみで、行程については、当日、列車が出発してから参加者に知らされるという。

1月14日早朝。私は、1月11日に廃車回送された4015Fの様子を見に横瀬車両基地へ向かっていた。横瀬での滞在時間は僅か50分ほど。撮影を終えると、「ちちぶ20号」で所沢へ。9時26分、所沢駅に到着した私は、改札口を出て、新宿線の所沢1号踏切へと向かう。4000系による新宿線大冒険ツアーに使用される車両の送込みが有るのではないかと予想しての行動なのだが、実際には、この時点で送り込まれていたらしく、4000系の回送列車は撮れなかった。と言うか、そのことに気付いた時点で、急いで所沢駅に戻ったが、新宿線の下り列車にはタッチの差で乗り遅れ、新所沢駅に10時05分までに辿り着けなくなってしまった。

仕方なく、所沢駅10時06分発の本川越行きに乗車。先頭車両に被りついて本川越方面へ向かう。航空公園駅に到着した際、前方を見ると、4000系のツアー列車が、新所沢駅3番ホームから本川越方面へ向かって発車していく様子が見えた。新所沢駅3番ホームは、上りの西武新宿行きが発着するホームであるが、本川越方に渡り線があり、下り方面にも出発できることになっている。上りの3番ホーム発着だからと言って、上り方面に向かうとは思っていなかったため、ある意味、予想通りだったのだが・・・

そのまま下り列車に乗り続ける。新所沢駅を発車し、南入曽信号場に近付くと、4000系のツアー列車が信号場に停車しているのを発見。車内から撮影することにした。

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南入曽信号場で下り定期列車を先に通す4000系ツアー列車。

本川越方面へ向かった4000系を、入曽~南大塚間のどこかで撮影できればと思っていたのだが、まさか、ここで先行出来ることになるとは、ある意味予想外の展開だった。

追う側から逃げる側へ。一気に立場が変わった。この先、狭山市駅には、駅手前に下り線から上り線への渡り線がある。数年前までは、この渡り線を使用し、狭山市始発の各駅停車西武新宿行きが、平日の朝ラッシュ時に運行されていた。もしかしたら、これを使って折り返すこともあるかも。そう考えながら狭山市駅に降り立つと、下りホームの発車案内器の二段目が通過と表示されており、狭山市駅での折り返しはないと判断。更に先を目指すことにした。

狭山市駅から再び本川越行きに乗り込み、降り立ったのは、本川越駅の一駅手前、南大塚駅。4000系のツアー列車を撮影するため、上りホームへ移動し、ホームの西武新宿方先端へ向けて歩いていると、ツアー列車は、もう新狭山駅を通過し、すぐそこまで近付いているのが見えた。急いでホームの先端へ。なんとか間に合った。

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南大塚駅に接近する4000系ツアー列車。

10時25分、4000系のツアー列車が南大塚駅に近付いてきた。少々解りづらいかもしれないが、列車の後方には富士山が見えて良い感じだ。しかし、どうも様子がおかしい。

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速度を落としながら南大塚駅に進入。

列車は、このまま本川越駅まで向かうものと思っていたのだが、4000系のツアー列車は、速度を落としながら南大塚駅に進入。そのまま8両停止位置目標のところで停車してしまった。

駅のホームに入る直前の写真を見ていただくとお判りいただけるかと思うが、この南大塚駅の西武新宿方には、折り返し運転用の渡り線があり、下り線の西武新宿方にも、上り列車用の出発信号機が設置されている。大雨が降った場合、本川越駅手前、JR川越線と東武東上線と交差する付近の線路が冠水しやすく、列車が走行できなくなった場合、不通区間を最小限に抑えるために、折り返し設備が設けられているのだが・・・

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南大塚駅で折り返し運転に備え、運転士さんが確認中。

私自身、南大塚駅での折り返し運転を観察するのは、今回が初めてのこと。シャッターを押す手にも自然と力が入ってしまう。

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右側1番ホームの出発信号機が青に。

10時28分、1番ホームの西武新宿方出発信号機が青に変わった。この信号が青になったシーンを撮るのも、当然初めてのこと。そして・・・

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ツアー列車、南大塚駅を発車。

10時29分、4000系ツアー列車が南大塚駅を発車。この先の渡り線を通過するため、ゆっくりと進んでいく。この時、撮影をしながら、ツアー列車の車番を確認。4005Fであることを知る。

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南大塚駅渡り線を通過。西武新宿方面へ向かう。

この後、私は、後続の上り列車に乗り込み4005Fのツアー列車を追跡する。しかし、狭山市駅まで来たところで、4005Fが再び南入曽信号場に入り、下り方面へ折り返す模様との情報が入ってきたため、狭山市駅で下車。4005Fのツアー列車が戻って来るのを待つことにした。

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狭山市駅を通過。再び本川越方面へ向かう4005Fのツアー列車。

10時56分、4005Fのツアー列車が狭山市駅を通過。本川越方面へ向かっていった。今度こそ、本川越へ向かうだろう。私は、狭山市駅から再び下り列車に乗車。車内で本川越駅まで乗り通すか悩んだが、結局、南大塚駅で下車。上りホームの本川越方先端へ向かい、4015Fが戻って来るのを待った。

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南大塚駅を通過する4005Fのツアー列車。

11時27分、4005Fのツアー列車が南大塚駅を通過。再び西武新宿方面へ向かっていった。

この後、私は、上り列車に乗車し所沢方面へ。そろそろお昼。所沢駅でいったん下車。1番ホームの狭山そばへ向かい、ここで昼食を食べながら、この先の動きを予想する。午後は、拝島線方面へ向かうのではないか。そして、途中で撮影タイムを設けるとなれば、西武園も目的地の一つか。東村山駅の高架化工事の影響で、新宿線と国分寺線、西武園線の線路が繋がっていない状況を考えれば、西武園へ行くにも、必ず、萩山、小川を経由する。

と言う事で、萩山駅で暫く張り込むことに。多摩湖線沿線住民としては、多摩湖にも来てほしい。萩山駅で待機したのは、そんな思いもあった。とりあえず、2番ホームの発車案内器に「通過」と表示されれば小川方面。「臨時」や「団体」と言った停車を匂わすような表示が出れば、多摩湖方面。その場合は、多摩湖線の列車で八坂方面へ先回りしよう。そう思っていたところ、12時51分発の拝島行きの下に「通過」表示が出た。と言う事で、萩山駅2番ホームの小平方先端で待機。萩山駅の進入シーンを撮ることに。

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萩山駅に進入する4005Fのツアー列車。

12時56分、4005Fのツアー列車が萩山駅を通過した。地元で見る4000系。やっぱり違和感がある。

この後、5分後に来る拝島行きで小川駅へ移動。4005Fは鷹の台駅2番ホームに停車中との情報が入ってきたため、国分寺線に乗り換えて鷹の台へ。

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鷹の台駅2番ホームに停車中の4005F。

13時13分、鷹の台駅に到着。1番ホームに降り立つと、ホーム上は4000系を撮ろうとする人、更にツアー列車に乗車している人などで混雑していた。国分寺行きの出発を待って、早速撮影を開始した。

その2へ続きます。

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