秩父鉄道 貨車入替訓練を観察する
4月11日に運転された、旧型客車の回送列車撮影後の撮影記です。
大麻生~明戸間の陸橋で、旧型客車の回送列車を撮影した後は、徒歩で広瀬川原車両基地へ。到着したばかりの旧型客車の入替シーンでも撮れればいいなあと思って向かったのだが、到着した時点では、既に旧型客車の入替は終了していた。
車両基地に隣接した踏切付近で暫く観察していると、車両基地の奥の方から、構内入替用のディーゼル機関車が、貨車6両を牽引して近付いてきた。
D15形機関車が貨車6両を牽引。
突然現れたD15形機関車と6両の貨車。青い車体のD15形機関車は、かつて、西武鉄道の小川駅から分岐していた、ブリヂストン東京工場の専用線で使用された後、東横瀬の三菱マテリアル専用線で使用されたが、1996年、西武鉄道の定期貨物列車の廃止に伴い、秩父鉄道へ譲渡された。現在、西武鉄道の横瀬車両基地で入替業務に就くD16号機関車 は元同僚と言う関係になる。以前は、青一色だったが、しばらく見ない間に、黄色い帯が入っていた。
救援車 スム4047
D15形機関車の次位に連結されていたのは、救援車 スム4047。1963年に50両製造されたスム4000形は、袋詰めセメントや一般貨物の輸送に使用され、秩父鉄道線内の他、国鉄にも乗り入れた実績がある。現在では、救援車として、スム4044とスム4047の2両が残されているが、スム4044は、もう何年も同じ場所に留置されたままとなっており、年に一度、広瀬川原車両基地のイベント開催時に見ることが出来るが、状態は良いとは言えない状態。状態が良さそうなスム4047が見られたことは、嬉しい誤算であった。
大麻生方の引き上げ線へ。
D15形機関車と6両の貨車は、一旦、大麻生方の引き上げ線へ向かった後、D15形機関車に押される形で、本線隣の線へ。踏切が開くのを待って、反対側に移動し、撮影を続けることに。
D15形機関車+貨車6両を満開の桜と共に・・・
D15形機関車と6両の貨車。この位置から見ると、貨物列車が発車待ちの状態で停車しているようにも見える。満開の桜と短い貨物列車。と言った感じに撮ることが出来た。
この後、再び踏切を渡って、元の場所に戻ると、D15形機関車が貨車を押し込んで、ひろせ野鳥の森駅方向へ向かっていった。そして、数分後、D15形機関車が貨車を牽引し、戻って来たのだが・・・
D15形機関車が再び戻って来たのだが・・・
よく見ると、貨車が1両少なくなっている。突放(機関車が貨車を突き放す)訓練だったことが解り、今度はスマホのカメラで動画を撮ることにしたが、2回目の突放の動画撮影は失敗。3回目の突放の撮影に賭けることにした。
突放訓練。
機関車に突き放されていく1両の貨車。その光景は、まるでビリヤードの玉のようである。旧型客車の入替シーンは残念ながら見ることが出来なかったが、スム4000形の生き残りや貨車の突放。そして、ここ数年見ていなかったD15形機関車を見ることが出来たのは、大きな収穫だった。
この後、羽生から折り返してくる7800系「さくら号」を撮るために、大麻生駅方面へ移動。満開の桜と「さくら号」を撮影した後、大麻生駅から上り列車に乗車し、熊谷方面へ向かった。
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