西武４０００系 川越鉄道開業１３０周年記念特別臨時列車を撮影する

４月１２日の撮影記です。

２０２５年は、西武新宿線・国分寺線のルーツにあたる川越鉄道が開業１３０周年を迎える節目の年。西武鉄道は、川越鉄道開業１３０周年を記念し、４０００系を使用した特別臨時列車の旅「家族で１３０年の軌跡を刻む特別な日」が開催された。

普段は飯能～西武秩父間を中心に活躍する４０００系が新宿線・国分寺線などを走行する。昨年も４０００系を使用した団体臨時列車が、新宿線や国分寺線を走行し撮影しているが、通常運行では入線しない区間での運転だけに、今回もしっかり撮影しておきたい。特別臨時列車は、本川越駅を１１時５０分頃に発車し、まずは南入曽車両基地を目指すとのこと。

この日、最初の撮影地として選んだのは、本川越駅から一駅目となる南大塚駅。１１時４０分頃、現地に着くと、下りホームの方が多く集まっていたが、私が撮影場所として選んだのは上りホームの本川越方先端。この時間帯は、上りホームから撮影した方が、光線状態も良い。


南大塚駅を通過する４０００系の特別臨時列車。

１１時５３分、４０００系を使用した川越鉄道開業１３０周年記念特別臨時列車がやって来た。この特別臨時列車に充当されたのは、４０００系のラストナンバー編成である４０２３Ｆ。車体に影も掛からず、綺麗に撮ることが出来た。

特別臨時列車は、この後、南入曽車両基地内へ向かうが、入換体験運転などを行った後、１２時５０分頃南入曽車両基地を出発し、小平駅へ向かうとのこと。私も、この４０分間を利用し、所沢駅の狭山そばで昼食を摂った後、小平駅へ先回りすることに。


小平駅に入線する特別臨時列車。

１３時１２分、４０２３Ｆによる川越鉄道開業１３０周年記念特別臨時列車が小平駅にやって来た。この後は、拝島線へ入線するため、小平駅の西武新宿方にある折り返し線に入線するのだが・・・


小平駅の駅名票と４０２３Ｆ。

この時点で折り返し線には、玉川上水行きとなる２０００系が入線しており、この車両が１番ホームに入線するまでの間、４０２３Ｆの特別臨時列車は、４番ホームで待つことになる。私は、その停車時間を利用し、下りホーム上を西武新宿方へ移動。折り返し線へ向かう４０２３Ｆの撮影に臨んだのだが・・・

タイミング悪く、新宿線の下り列車に被られてしまった。


拝島線へ入線するため、小平駅折り返し線に入線した４０２３Ｆ。

気を取り直して、ホームの先端から折り返し線に停車中の４０２３Ｆを撮影する。この後、特別臨時列車は、小川経由で国分寺線の鷹の台駅へ向かうため、私も鷹の台へ先回り。折り返し線の４０２３Ｆを撮影後、１番ホームに停車中の玉川上水行きに乗り込んだ。

１３時２４分、小川駅に到着する。ホームの小平方先端には、後続の４０００系による特別臨時列車を撮影しようとする人たちが多数集まっていた。４０００系の特別臨時列車は、おそらくホームの無い５番線に入線するだろう。乗車予定の国分寺行きよりも先に来てくれたら撮影しようと思い、カメラを構えてみてみたが、国分寺行きの方が先に来てしまったので、小川駅では撮影せずに国分寺行きに乗り込み、鷹の台へ先回りする。

１３時３３分、鷹の台駅に到着。急いで改札口を出場。駅近くの畑が広がる場所へ。


国分寺線、鷹の台～小川間を走行する特別臨時列車。

１３時４６分、４０２３Ｆによる川越鉄道開業１３０周年記念特別臨時列車がやって来た。４０００系の国分寺線入線は、２０２４年１月１４日に運転された、「山の主４０００系で行く新宿線大冒険ツアー」と称したツアー列車で撮影しているが、この時は、鷹の台駅ホーム上だけの撮影だったため、今回の特別臨時列車では、鷹の台駅近くの畑で撮影したいと思っていた。それだけに、ここで無事に撮影できたことは嬉しかった。

４０２３Ｆによる川越鉄道開業１３０周年記念特別列車は、鷹の台駅で約１時間停車する。その間、子供用の制服を着用した撮影会や車内放送体験などのイベントが予定されていた。とりあえず、鷹の台駅の国分寺方にある恋ヶ窪６号踏切へ移動し、４０２３Ｆと国分寺線の２０００系との並びを撮影することにした。


ヘッドマークを掲出した４０２３Ｆ。

恋ヶ窪６号踏切に辿り着くと、タイミング良く４０２３Ｆにヘッドマークが掲出されていた。これは有り難い。この日、国分寺線では、川越鉄道開業１３０周年記念ヘッドマーク（国分寺市公募デザイン）を掲出した２０４９Ｆが運用に就いていたので、４０２３Ｆとの並びを狙ったのだが・・・


川越鉄道開業１３０周年記念ヘッドマークを掲出した２０４９Ｆとの並び。

タイミング悪く、２０４９Ｆの東村山行きが来た時には、４０２３Ｆのヘッドマークは外されてしまった。

この後、次の移動に備え、鷹の台駅のホームへ。


鷹の台駅１番ホームから２番ホーム停車中の４０２３Ｆを撮影。

駅に隣接する鷹の台運動公園内の桜の木、まだ花が残っていて、４０２３Ｆと桜の組み合わせを撮ることが出来た。

この後、国分寺線の東村山行きに乗車し、東村山へ先回り。駅から１０分ほど歩いた住宅地で、４０２３Ｆの特別臨時列車を撮影することにした。


国分寺線、東村山～小川間を走行する特別臨時列車。

１４時５５分、川越鉄道１３０周年記念特別臨時列車がやって来た。本川越駅からスタートし、南入曽車両基地、小平駅、小川駅、鷹の台駅と回って来た特別臨時列車も、東村山駅が終着駅。ゴールまであと少しである。

この後、２分ほど歩いた歩道橋へ移動し、大役を果たした４０２３Ｆの返却回送を撮影することに。


高架工事が進む東村山駅を後にする４０２３Ｆ。

１５時１５分、４０２３Ｆの回送列車がやって来た。高架工事が進む東村山駅。背後に見える真新しい高架線は、新宿線の下り線。６月２９日の初電より、新宿線の下り線が高架新線に切り替えられることが発表された。


後追い。

４０２３Ｆの回送列車は、この後、小川駅から拝島線に入ることになるが、これまでのパターンだと、小川駅から一旦、玉川上水に向かった後、小平方面へ向かう筈。となると、急げば、もう一度、萩山で撮れるのではないか。この場所から歩くと１５分ほどで多摩湖線の八坂駅へ移動できる。八坂駅から電車に乗って萩山駅へ移動して撮影しようと思い、八坂駅を目指す。しかし、八坂駅まで思いの外時間がかかり、想定していた列車に乗るのは不可能と判断。次の列車を待っている間に、４０２３Ｆの回送列車が通過してしまうのではと思い、八坂駅に立ち寄らず、多摩湖自転車道をひたすら歩く。歩道橋から歩く事およそ２５分、萩山１号踏切に辿り着くと、自転車を利用して撮影に来ている方が待機していたため、まだ４０２３Ｆは通過していないと判断。私も、ここで待機することにした。


拝島線、萩山～小川間を走行する４０２３Ｆの回送列車。

１５時４９分、４０２３Ｆの回送列車がやって来た。まずはカーブを曲がってきたところを撮影。そして・・・




萩山駅に進入。

４０２３Ｆの回送列車、てっきり萩山駅は通過だと思っていたのだが、先行列車との間隔調整のためか、停車していた。

この後、小平駅で折り返してくるであろう４０２３Ｆを撮るため、新宿線小平～久米川間、東萩山小学校前の線路沿いの道へ移動する。萩山１号踏切から１０分ほど歩いて到着すると、既に先客が。私は先客の背後からカメラを構えることにする。しかし、小平駅の折り返し線で折り返してくるには時間がかかりすぎている。小平ではなく、その先まで行ったのか・・・


新宿線、小平～久米川間を行く４０２３Ｆの回送列車。

１６時２５分、４０２３Ｆの回送列車がやって来た。タイミングが悪く、通過直前、背後から１０１１２Ｆによる特急小江戸７２号が来てしまった。それでも、４両編成だから、なんとか交わせるかと思ったのだが、結果はご覧の通り。


後追い。

中学生の頃から撮影に訪れていた馴染みの場所。最後はここで。と言う思いでやって来たので、被られたことに関して悔いはない。寧ろ、１０１１２Ｆと被られたのは、新宿線らしさが出たと思う事にした。

この撮影を以て、４０２３Ｆによる川越鉄道開業１３０周年記念特別列車の撮影は終了。徒歩で自宅に戻った後、自転車に乗り換え、食材の買い出しに出かけた。