西武国分寺線で営業運転を開始した8000系8103Fを撮影する
西武鉄道のサステナ車両8000系。甲種輸送により西武鉄道入りしてから376日が経過した5月31日、ついに国分寺線での営業運転を開始した。
初日の5月31日は、初電から営業運転に就き終日運用。朝から雨が降る生憎の空模様、おまけに肌寒い1日であったが、記念乗車券を購入するついでに、初日の様子を見ることにした。まず最初に訪れたのは東村山駅。国分寺線が発着する2番ホームの車止め付近には、多くの鉄道ファンが待機していた。私は人込みを避け1番ホームから撮影することにした。
東村山駅2番ホームに入線する8103F。
11時24分、国分寺からの東村山行きが東村山駅に到着。早朝から順調に動き続けていた8000系だが、10時50分頃、小川~東村山間、踏切安全確認の営業を受け、国分寺線で遅延が発生。一部列車が運休となった。その為、8000系も初日から運用変更が発生。とは言え、終日走ることに変わりない。
折り返し国分寺行きとして出発を待つ8103F。
停車後、行先表示が国分寺に変更になってからも撮影。ここで、2番ホームの「東村山音頭」の発車メロディと合わせて動画で撮ることを思いつき、スマホのカメラを動画に切り替え、その瞬間を待つことにした。
東村山音頭の発車メロディで発車する8103F。
11時29分、2分遅れで東村山駅を発車。東村山音頭の発車メロディで走り去る8103F。まだまだ違和感を感じてしまう。
続いて訪れたのは小川駅。ここでは、まず東村山行きを撮影することに。
小川駅に入線する8103Fの東村山行き。
ここも多くの鉄道ファンがホームの先端に集まっていたが、先客を上手く交わして撮影。入線シーンを撮り終えた後は振り向いて、国分寺行きとの並びを撮影。
2077Fによる国分寺行きと交換。
タイミング良くやって来た国分寺行きは、一昨年、6連化の上、池袋線から転用されてきた2077F。ちなみに、8103Fは1985年製であるが、この2077Fは1991年製で、2077Fの方が新しい。しかし、8103Fは、2006年に足回りをVVVFインバータ制御に更新しており、走行機器だけ見れば8103Fの方が新しいと言う事になる。
この後、8103Fに乗車し国分寺へ。4号車のモハ8803に乗車したが、走行音はとても静か。車内は、車端部の座席が4人掛けから、西武の既存車両と合わせて3人掛けに改めた以外は、ほとんど手を加えていない。つり革も小田急時代のままで、小田急線に乗っているような感じ。
国分寺到着後は、改札口を出場。駅周辺で昼食を食べた後、国分寺駅でも8103Fを撮影する。国分寺線が発着する5番ホームは、ホームドアがあり撮影し辛いので、中央線の上り列車が発着する3・4番ホームの高尾方から撮影することに。
国分寺駅に入線する8103F。
14時38分、8103Fが国分寺駅に到着。入線シーンを撮り終えてから、ホーム上を少々歩いて、停車中の8103Fを撮影してみる。
国分寺駅5番ホームに停車中の8103F。
8103Fの行先表示器は、小田急時代にフルカラーLED式のものに交換されており、西武鉄道入りしても、そのまま使用している。国分寺方6号車のクハ8003と比較すると、1号車のクハ8103の行先表示器は劣化しているのか、白色の文字がやや赤く表示される。
この後、5番ホームに移動。8103Fに小川まで乗車することに。
小田急車両のプレートと西武の車番表記。
6号車クハ8003の車内の車番表記(シール)を撮影してみる。小田急車両のプレートも残されており、小田急と西武のコラボ状態。車番表記を撮影した後、5号車、モハ8903の車端部の3人掛け座席に座ってみたが、シートは2000系と比較するとやや硬め。このまま東村山まで乗り通すことも考えたが、小川駅で下車。もう一度、東村山から折り返してくる国分寺行きを撮影することにした。
小川駅に入線する8103F。
ホームの先端は人が多く、ライブビュー機能を使用して撮影した。入線シーンを何とか撮影した後、東村山行きとの並びを撮影する。
2047Fの東村山行きと並ぶ。
交換の東村山行きは、川越鉄道開業130周年記念小平市公募デザインヘッドマークを掲出している2047F。この交換シーンの撮影を以て、初日の撮影は終了とした。
そして翌日。6月29日から新宿線の下り線が高架新線へ切り替わる東村山駅では、切り替えを前に施設見学会が開かれた。私は、運良く、東村山市の市民枠で午前中、11時30分からの見学会に参加できることになった。歩いて東村山駅へ向かう途中、国分寺線の小川5号踏切に立ち寄り、8103Fを撮影してみた。
国分寺線小川5号踏切にて。
小川5号踏切は、自宅から徒歩10分ほどで辿り着ける。この場所を元小田急車が走ることに、まだ違和感を感じてしまうが、徐々に見慣れていく事になるのだろう。
営業運転を開始したサステナ車両8000系。これまでに、大手私鉄同士の車両譲渡は事例が少なく、1975年と1980年に東急3700系が名鉄に譲渡されて以来45年ぶりとのこと。鉄道ファンの間には反対意見もあり、私自身も、一時期、サステナ車両とどのように向き合うべきか悩んだ時期もありました。過日、弊ブログのご意見番でもある、鉄道趣味の先輩から助言をいただき、どんな形であれ、日常の記録を続けることが大事であると言うことを改めて実感いたしました。今後、東急電鉄から譲渡されるサステナ車両も合わせて、西武鉄道の他の車両と同様、日常の記録を残していきたいと思います。サステナ車両の導入が、成功だったのかどうかについての判断は、西武鉄道での役目を終え、次の世代の車両に上手く引き継げるかどうかで決まって来ると思います。健康にも留意しながら、願わくば、サステナ車両が役目を終える時まで見守ることが出来たら良いなと考えています。
なお、6月2日に実施された東村山駅施設見学会では、動画も写真も数多く撮影しましたが、現場の担当者より、SNSへの投稿はご遠慮くださいと説明を受けました。しかし、当初の説明では、動画の投降のみご遠慮くださいとなっていたこと、時間帯により、SNSへの投稿のルールの説明に食い違いがあったことから、改めて西武鉄道お客様センターへ問い合わせをいたしました。その結果、SNSへの投降は、写真も動画もご遠慮いただきたいとの回答を受けましたので、大変残念ではありますが、弊ブログでは、東村山駅施設見学会については、一切取り上げないことといたしましたのでご了承ください。
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