東北地方太平洋沖地震発生から1週間が経過し、日常生活に戻りつつあるが、14日からは新たな問題点「計画停電」との調整に追われることになった。
週明けの月曜日、電気の供給量が不足しているとの事で、計画停電が実施される事になった。この停電、環八を境に都心側では実施されないところも多く、私の職場も実施されない区域。しかし、この停電は、鉄道会社にも大きな影響が出た。地元、西武鉄道は、池袋線・新宿線共に大幅に運転本数を縮小。拝島線も朝のうちわずかに運転される列車があるが、多摩湖線は終日運転見合わせ。中央線は動いてはいるが、僅かな本数しか運転しないと言う。さあ、困った。確定申告が終わる3月15日までは、何としても仕事に出かけなくてはならない。そんな時、Twitterのフォロワーさんより、自転車で通勤してみては?とのコメントが入った。思えば、今から13年前までは、自転車通学・通勤を8年間続けていた。それだけに、自転車で西荻へ行こうと言う想いが、徐々に強まって来た。早速、コースをシミュレーションしてみる。杉並区西荻南2丁目の職場まで、片道約12キロ。今までの通勤通学は、だいたい3~4キロ程度だから、およそ4倍の距離。でも、全行程のほぼ半分は、多摩湖自転車道が使える。このルートなら、何だか行けそうな気がする。所要時間は約1時間と想定した。
7時20分頃、家を出発し、萩山駅前駐輪場にて自転車のタイヤに空気を補充し、7時26分、萩山駅前を出発。多摩湖自転車道をひたすら走る。鉄道各線が大幅に列車本数を減らしている事から、思った以上に自転車で移動する人が多い。順調に進み、萩山駅前から28分で、多摩湖自転車道の起点である関前五丁目交差点に到達。ここで5分間の休憩及び給水タイムとした。そして再び西荻窪へ向けて出発。何を勘違いしたのか、武蔵野大学前で曲がらなきゃいけないところをまっすぐ進んでしまい、慌てて五日市街道へ戻ると言うハプニングもあったが、8時34分、無事に事務所に到着する事が出来た。
翌3月15日も同様のコースで出勤。この日は往復共に1時間1分で通勤ルートを走破する事が出来た。この日、我が地元の萩山駅には、1本も列車の発着が無かった。駅の状況がどうなっているのかが気になり、帰り道、萩山駅に立ち寄ってみた。

列車が終日運休し、シャッターが閉められた萩山駅北口。(2011年3月15日撮影)
御覧のように、シャッターが閉められており、駅は完全に閉ざされていた。この画像を撮影したのは、20時10分頃の事。通常であれば、都心で働いていてきた方達が、帰宅する時間帯。家路に急ぐ人たちで駅前も賑わう時間帯だ。それが、この日は駅前に人の姿は無い。街が死んでいるように見えてしまった。
翌朝、西武多摩湖線も動き出し、ようやく電車で出勤できるようになった。多摩湖線の列車には乗り遅れてしまったが、走り去る国分寺行き、西武遊園地行きを見た瞬間、涙が出そうになった。電車がお客さんを乗せて、目的地に向かう事が、こんなにも素晴らしい事だったのか。2日間の自転車通勤をした事で、改めてそう感じた。
2日間行った自転車通勤。Twitterでは、複数の方から応援メッセージや休憩ポイント情報などを頂きました。ありがとうございました。
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