ひたちなか海浜鉄道 那珂湊駅の駅猫「おさむ」が永眠
本日は、予定を変更して、悲しい話題をお伝えしなくてはなりません。
常磐線の勝田駅と、阿字ヶ浦駅を結ぶ、ひたちなか海浜鉄道湊線。この沿線の中間地点であり、運行上の拠点ともなっている那珂湊駅に、2009年7月から住み着いている、駅猫「おさむ」が、6月23日朝、永眠したことが、ひたちなか海浜鉄道の吉田社長のブログ、海浜鉄道日誌 で取り上げられた。
在りし日の「おさむ」(2009年8月30日撮影)
私が初めて「おさむ」と出会ったのは、2009年7月26日のことだった。この日は、湊線で長年活躍してきた、キハ223のさよなら運転が行われた。私は、引退する、キハ223の最後の雄姿を撮影しようと、現地へ。キハ223の入庫を那珂湊駅で見届けて、那珂湊駅を後にしようとした際、同駅1番線のホーム上に横たわっているのを見つけた。
キハ205による勝田行きが到着した1番線に横たわる「おさむ」(2009年7月26日撮影)
この日を以て引退したキハ223が入庫した直後だった事もあり、駅構内には、多くの鉄道ファンが行き来する中、ホーム上に横たわる黒猫に、私は何故かカメラを向けていた。当時、和歌山電鐡貴志川線、貴志駅のたま駅長に続く、名物駅長誕生の予感がしていた。当初は衰弱気味だった「おさむ」だが、その後、獣医さんに手当てしてもらったり、全国から猫の餌などの援助があり、元々人懐こかったことも手伝って、一躍人気者に成長。最近は、湊線にもご無沙汰してしまっていたが、時々、吉田社長が、Facebookで、ご自身の席を「おさむ」に奪われる写真を投稿されており、その微笑ましい光景を目にしていただけに、と突然の訃報に、絶句してしまった。
ひたちなか海浜鉄道を10年間見守って来た駅猫「おさむ」。長い間、お疲れ様でした。ご冥福をお祈りいたします。
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