9月8日のお話です。
前夜の東急東横線撮影の疲れからか、起きたのは9時半を過ぎていた。この日、上野~横川間に185系OM08編成を使用した臨時特急「そよかぜ」が運転されることになっていた。この列車、7月15日にも運転されており、別件と重なり撮影できず、今回の運転時にはぜひ撮影しようと心に決めていたのだが、早朝の出発ということで、寝坊した時点でアウト。夕方の上り列車を撮影することにした。
そして、夕方の「そよかぜ」と合わせてもう一つ撮影したいのが安中貨物である。これまでに、弊ブログでも何度か取り上げており、人気の高い貨物列車の一つ。東邦亜鉛安中製錬所が、夏期節電に伴う操業停止のため、7月7日の運転を最後に、運転を見合わせていたが、9月6日より運転を再開したと言う話を聞き、久しぶりに撮りたくなった。
「そよかぜ」と安中貨物。共に、夕方の高崎線を走る列車ではあるが、上りと下り。時刻からして、この両列車は、宮原~上尾間あたりですれ違いそう。と言う事は、上尾より高崎方面へ行けば、両方間違いなく撮れる。早速撮影地を検討。当初は行田付近まで足を伸ばす予定だった。しかし、支度中にちょっとしたトラブルが有り、自宅を出るのが大幅に遅れてしまった。結局、行田までは行けず、もっと手前で撮影をすることになる。撮影地が決まらぬまま、そしてやや動揺しながら家を出発。この事が、後の判断ミス連発を生むことになるとは・・・
南浦和・大宮と経由し、高崎線へ。結局、行き着いた先は北上尾だった。時間的に、ここが限界だろう。既に、下りホームの高崎方には、同業者が5名ほど集まっていた。ほぼぶっつけ本番のタイミング。カメラの準備を済ませて待機する。やがて、「そよかぜ」が見えてくると、前にいた少年が「大丈夫ですか?」と声をかけてくれた。おそらく、背後の私に気遣っての一言だろう。こういう気遣いは有難い。私も彼に返事をしてカメラを構えた。
157系風のヘッドマークを掲出して運転された特急「そよかぜ」
駅周辺に大きなビルが少ないことから、影の影響は少ないだろうと言う判断で、この駅を選択したのだが、やはりここも影は出てしまっていた。
よく考えれば、後追い一本に絞れば、ここは順光となる。この後は上野から折り返し東大宮操車場へ向かう回送列車を撮るつもりでいたから、まずは上り列車をと言う気持ちが高かったのだろうけど、仕上がりを優先すれば、上り列車後追いにするべきだった。
この後、安中貨物の撮影に移る。改札を出場し、線路沿いの道を上尾方向へ。下りホームが途切れたあたりまで来た時点で、列車接近放送がかかってしまい、当初予定していた場所よりも、やや駅寄りで撮影することになった。
EF510-510号機牽引の安中貨物。
この日、田端操車場から安中貨物の牽引したのは、寝台特急「カシオペア」用E26系客車に合わせたカラーの510号機。思えば、銀色のEF510牽引の安中貨物を撮影するのは、今回が初めて。しかも、後ろに連なる貨車は、新形式のタキ1200ばかり。長年使用されてきたタキ15600が1両も入っていないのは寂しいが、ピカピカの銀色の機関車には、タキ1200との組み合わせもピッタリ。この日の安中貨物の牽引機については、全くチェックしていなかったので、510号機登場は嬉しい誤算であった。まあ、211系の裏被りは避けられなかったが・・・
この後、上野から折り返して東大宮操車場へ向かう185系OM08編成の回送列車を撮るために、蕨駅へ移動したが、現地に到着すると、影の具合及びホーム先端にあった撮影者向けの看板を見て、ここで撮る気がなくなってしまった。そこで、改めて北浦和駅へ移動することに。ここで、185系を待つことにしたのだが、到着後、暫らくしてから流れたATOSの放送を聞いてガッカリ。次の大宮行きの発車時刻と、185系OM08編成の回送列車の通過予想時刻がピッタリなのだ。そして、その通り、京浜東北線の大宮行き、そして、211系による上野行きに見事被られてしまった。こんな事ならば、大宮で待機するべきであった。
嬉しい誤算もあったが、全体的には、判断ミスが多かった。まあ、こんな日もあるさ。そう思って諦めて家路についた。
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