大井川鐡道 ELかわね路号を撮影する 2019師走
新型コロナウイルスは、鉄道業界にも大きな影響を及ぼし、千葉県を走る銚子電鉄は、経営の危機に追い込まれていることは、テレビ番組でも取り上げており、御存知の方も多いかと思います。
静岡県を走る大井川鐵道は、緊急事態宣言中、旅客列車の本数を極端に減らし、日中の時間帯は、バスによる代行輸送を行ってきました。SL列車や井川線など、観光客による運賃収入が入ってこないという状況は、かなり苦しかったことと思います。6月19日に、ようやく県外移動も完全に解除となり、6月20日からはSL列車及び井川線も運転再開が決定。「さあ、いよいよこれから」となった6月20日、なんと新金谷駅でポイント故障が発生。その際に、SLにも不具合が生じ、当分の間、「SLかわね路号」に関しては、電気機関車牽引による「ELかわね路号」として運転されることになってしまいました。
そこで、今回は、大井川鐵道応援企画として、2019年12月28日に撮影し、これまで執筆していなかった「ELかわね路号」の撮影記をお伝えしたいと思います。この時は、大井川鐵道本線電化70周年を記念して、10月31日から12月31日までの間、電気機関車牽引による客車列車の運転が企画されていました。
2019年12月28日。この日から年末年始のお休みに突入した私は、残り4日間となった「ELかわね路号」の撮影のため、大井川鐵道沿線へ向かった。既に年末年始の帰省シーズンに突入しており、東京駅からの東海道新幹線も、相当な混雑が予想される。東京駅を9時03分に発車する「ひかり465号」に乗車する予定だったが、自由席の列に並ぶつもりで、早めに出発した。しかし、国分寺駅から乗車した、中央線快速電車の車内でスマホを操作し、スマートEXにアクセスすると、前日まで満席だった「ひかり465号」の指定席があっさり確保できてしまった。最近は、乗車変更を繰り返す人が多いのか、ゴールデンウィークや年末年始等でも、スマートEXを使って、当日でも指定席券を確保することが出来るのは、ある意味有り難い。
東京駅から東海道新幹線で静岡へ。更に静岡から東海道本線で金谷へ。金谷から大井川鐵道本線と順調に乗り継ぎ、降り立ったのは崎平駅。ここから歩いて5分ほどの大井川第二橋梁へ。駅に近い茶畑付近か、河原へ下りるか悩んだが、結局は河原へ。2019年もあと4日と言うタイミングではあったが、それほど寒さを感じずに待つことが出来た。
大井川第二橋梁を渡る「ELかわね路号」(2019年12月28日撮影)
13時04分頃のこと。「ELかわね路号」が大井川第二橋梁を通過した。この日、「ELかわね路号」を牽引したのは、1949年、大井川本線の電化に合わせて登場したE10形機関車のE102号機。まさに、電化70周年記念企画には相応しい車両であった。とは言え、西武鉄道沿線住民としては、E31形電気機関車の登板も秘かに期待していだが・・・やっぱり、牽引している客車のカラーを見ると、E10形で良かったと思う。
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