秩父鉄道三ヶ尻線で石炭輸送列車を撮影する
約3週間ほど前、2月8日のお話です。
3月14日のダイヤ改正を機に廃止されることになった、JR鶴見線の扇町駅と、秩父鉄道の三ヶ尻駅とを結ぶ石炭輸送列車。廃止報道があってから、最後の日まで、出来るだけ、この列車を撮影しようと思い、休日が近付くと、Twitterや「貨物ちゃんねる」と言うサイトを見て、5783レの目撃情報をチェックしていた。最近では、土休日に運休と言うパターンも珍しくなく、平日に休むことが時期的に難しいことから、もう撮ることができないのでは・・・と考えるようになってしまっていた。
しかし、2月7日の金曜日、扇町駅から熊谷貨物ターミナルまでの5783レの目撃情報を発見。と言うことは、翌2月8日ならば、秩父鉄道三ヶ尻線で石炭輸送列車の撮影ができるかもしれない。
2月8日、私は三ヶ尻線へと向かった。1か月前、1月11日 に現地を訪れた事で、熊谷貨物ターミナルから武川を経由して三ヶ尻へ向かう列車は、11時40分頃だという事が解っていたため、今回は、籠原駅に11時ごろ着けるように逆算して自宅を出発。途中、浦和‘~熊谷間は、651系電車による特急「草津号」にも乗車し、予定通り、11時ちょうどに籠原駅に到着した。
籠原駅からは、三ヶ尻線の撮影地を目指して、ひたすら歩く。今回は、前回の撮影地とは違う場所を目指していた。その場所は、駅から歩くと30分ほど掛かるという。目指す撮影地の道中に、前回訪れた、「三ヶ尻線No7踏切」がある。ここまで籠原駅から約10分。踏切の様子を見ると、既に撮影者が5人待機していた。この先、目指していた撮影地は、ここよりも賑わっているかも。そう考えたら、あと20分歩くのが辛くなり、結局、今回も、ここで石炭輸送列車を撮影することにしてしまった。
「三ヶ尻線No7踏切」到着から、およそ10分。11時23分頃のことだが踏切が鳴り出した。そして背後から、電気機関車が近付いてきた。
熊谷貨物ターミナルへ向かうデキ105。
この日、三ヶ尻線の石炭輸送列車を担当する機関車は、御覧のようにデキ105だった。前回、この地を訪れた時は曇り空だったが、この日は御覧のように快晴。青空の下、走り去る青い電気機関車は、とても奇麗に見えた。
前日の目撃情報をもとに、ここまでやって来たが、もしかしたら運休なのではないかと言う不安な気持ちも、少しだけあったが、機関車が送り込まれたことで、間違いなく運転されることが解り一安心。送り込みの機関車は、「三ヶ尻線No7踏切」から、次の踏切方向へ少し進んだところで撮影したが、熊谷貨物ターミナルからの石炭輸送列車は、踏切近くへ戻って撮影することにした。待つことおよそ20分。再び踏切が鳴り出した。
デキ105に牽引され、三ヶ尻へ向かう石炭輸送列車。
11時43分頃のこと。デキ105に牽引された石炭輸送列車がやって来た。光線状態も良く、シャッターを押す指にも、いつも以上に力が入ってしまった気がする。そして・・・
走り去るホキ10000。
速やかに線路沿いの道へ移動して、走り去るホキ10000を撮影する。熊谷貨物ターミナルから三ヶ尻へ向かう便は、10両ずつ2回に分けて運転されるため、JR線内を走るときよりも編成は短いが、それでもホキ10000が10両も連なれば、迫力がある。後追いは逆光となるが、それでも、この光景は押さえておきたかった。
この撮影を以て、石炭輸送列車の撮影は一旦終了。熊谷へ向かい、昼食を摂ることにした。
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