上越線 旧型客車の回送列車を撮影する
では、ここで時計の針を2か月ほど戻します。5月11日の撮影記です。
速報ブログでも触れているように、上信電鉄の500形の501Fが、西武鉄道から譲り受けて入線20年目を迎えたことを記念し、西武鉄道時代の西武イエローに復刻。5月10日から運転を開始した。この一報を受け、一刻も早く、501Fを撮影したい。5月11日、私は、早朝から高崎へ向かったのだが・・・
果たして501Fは運転しているのだろうか。高崎まで行く以上、無駄足になる事だけは避けたい。ふと、スマホで「DJ鉄道楽ナビ」で臨時列車を見てみると、上越線で旧型客車の回送列車が運転されることを発見。まずは、この列車を撮影することにした。
大宮駅から北陸新幹線「あさま603号」で高崎へ。この列車に乗る前に、上信電鉄へ問い合わせをして、501Fは運転しているとのこと。旧型客車の回送は、高崎駅周辺で撮るのが良いと判断。高崎駅から、8時36分発の両毛線の小山行きに乗車し井野駅へ。ここで旧型客車の回送列車を撮影することにした。
井野駅の上りホームで待つこと約20分。旧型客車の回送列車がやって来た。
EF64 1053号機が牽引する旧型客車の回送列車。
旧型客車6両の回送列車を牽引してきたのは、ぐんま車両センターに所属するEF64 1053号機。この回送列車は、新潟駅開業120周年記念号の送込みで、5月11日に越後湯沢~新潟間、5月12日に新潟~越後湯沢間を片道ずつ運転されることとなっており、高崎を出た時点で、ヘッドマークが掲出されていた。ただの送込み回送だと思っていたので、ヘッドマーク掲出は、嬉しい誤算であった。
走り去る旧型客車。最後尾はオハニ36。
振り向いて走り去る旧型客車を後追い。最後尾車両はオハニ36 11。現存するオハニ36は、僅か2両。もう1両は、大井川鐡道で残されているが、ここ数年、出番は少ない。
撮影後は、井野駅より撤収。上り列車で高崎へ。上信電鉄沿線へと向かった。
この撮影から約3週間後のこと。JR東日本高崎支社は、電気機関車とディーゼル機関車について、車両老朽化に伴い、2024年秋に旅客列車としての営業運転を終了することを発表した。ぐんま車両センターには、今回、旧型客車の回送列車の先頭に立ったEF64 1053号機の他、EF64 1001号機、EF65 501号機、DD51 842号機、DD51 895号機が在籍しているが、表舞台から姿を消すことになった。
EF64 1001号機。(2022年10月9日撮影)
なお、蒸気機関車に関しては、今後もイベント列車での運行を予定しているが、蒸気機関車の補助動力車の業務は、今後、砕石輸送等に使用されているGV-E197系がその任務を担う事になっており、既に12系客車を牽引した試運転が、上越線等で繰り返されているとのこと。蒸気機関車の補助として使うのであれば、GV-E197系を1組ぐらい茶色のラッピングをしてくれたら・・・と思うのは私だけでしょうか。
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