残り1編成となった東京メトロ7000系を撮影する
東京メトロ有楽町線・副都心線で、長年に亘り活躍を続けてきた、東京メトロ7000系。2006年から登場した10000系車両と合わせて、乗り入れ先の東急・東武・西武沿線でも、その雄姿を見ることができたが、老朽化により、2021年より、後継車種となる17000系への置き換えが始まり、10両編成は、一足早く2021年10月までに全廃。以後、8両編成が残っていたものの、17000系の8両編成の増備に伴い、急速に置き替えが進み、4月4日、7133Fが廃車回送されたことにより、ラストナンバーの7134Fを残すのみとなってしまった。
まさに風前の灯火。残り1編成となって最初の土曜日となった4月9日、昼前にスマホで7134Fが動いているか調べてみると、運良く運用に就いていることが解った。出来れば、3月12日のダイヤ改正で誕生した、西武線内が準急となる石神井公園行きで撮れないものかと、充当列車を調べてみたが、充当列車の中に、準急石神井公園行きは含まれていなかった。しかし、午後の1往復が、東横線内急行となることが判明。そこで、7134Fの急行列車を撮影すべく、東急東横線沿線へ。撮影地として選んだのは、都立大学~自由が丘間、通称「亀屋万年堂カーブ」と呼ばれる有名撮影ポイント。上り列車を撮影すると、亀屋万年堂総本店の看板が背景に入ることから、「亀屋万年堂カーブ」と呼ばれるようになったが、総本店のリニューアルにより、今は、亀屋万年堂の看板は写らない模様。時間的に上り列車は逆光となるが、LEDの行先表示を写すには好都合と考え、向かうことにした。
渋谷から東横線の特急列車で8分。自由が丘駅にたどり着いたのは、12時17分の事であった。ここから線路に沿って渋谷方向へ歩くことおよそ10分。通称「亀屋万年堂カーブ」と呼ばれる都立大学3号踏切に着いたのは、7134F通過のおよそ25分前。この時点で、都立大学3号踏切に待機していた鉄道ファンの姿はなく、7000系狙いの人は居ないのか。そう思っていたのだが、通過10分ほど前には少しずつ人が集まってきた。
12時56分、7134Fによる急行和光市行きがやって来た。
東急東横線、都立大学~自由が丘間を行く7134F。
自由が丘を発車し、急行列車として渋谷方面へ向かう7134F。東急東横線は、東京メトロ副都心線との相互乗り入れの開始に合わせて、特急列車は10両化されたものの、急行列車には、8両編成で運転されるものが残されている。乗り入れ先も含めて、各駅停車の運用が主体となる東京メトロ7000系の8両編成。LEDの行先表示もしっかり写っており、急行列車として颯爽と走る姿を記録することが出来て良かった。
増備が進む17000系の80番台車。この日は17192Fが営業運転に就いているのを確認。
8両編成の7000系の淘汰を目指し、増備が進む17000系の8両編成、80番台車。17181Fから17195Fまでの15編成が製造される計画だが、既に17194Fまで到着済みとのこと。この日は、17192Fが営業運転に就いているのを確認している。東急東横線は、各駅停車が8両編成での運転のため、17000系の8両編成も見かける機会が多く、ご覧いただいている17192Fのように、副都心線へ入らず、渋谷で横浜方面へ折り返す列車にも充当されている。
亀屋万年堂カーブでは、50分ほど撮影を楽しんだ後、撤収。帰りは、自由が丘駅ではなく都立大学駅へ。渋谷方面へ向かう各駅停車に乗車し、祐天寺で途中下車。約10年ぶりに、鉄道ムード満点のカレーハウス「ナイアガラ」を訪れ、カレーライスを堪能した。
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